東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。
9月27日のテーマは「気づいてよ! 俺の愛情表現」でした。「料理を作っても“美味しい”の一言も言ってくれない」「私のことをどう思っているのか全然わからない」……そんな女性側の愚痴、夫婦関係の“あるある”ですよね。日本男性が苦手だと言われる「愛情表現」。今回は奥さんがいる男性に、どんな風に愛情を表現しているか聞いてきました。
(TOKYO FM「シンクロのシティ」2016年9月27日放送より)

「気づいてよ! 俺の愛情表現」

◆渋谷でキャッチした40代の男性
「無言の仕草で優しさを表現する。優しさって口にできないし。例えば、公園のベンチに座る時に、座る面をハンカチでササッと無言で拭くとか。砂のほこりを。あと、電車とか乗る時に“足元気を付けて!”って。僕みたいなおっさんはそんな事しかできない。本当はヤングなハッチャケたアクションをしたいんだけど、おっさんになると難しい」

◆渋谷でキャッチした28歳の男性
「たまに買って帰るコンビニのお菓子。スイーツというか。ローソンのいいやつがあるんですよ。シュークリームっぽいやつとかですね。帰り道に買っていってあげるのが大事。ダイレクトに言葉で伝えるっていうのは苦手。
(どの部分が愛情なんでしょう?)
常に意識してるってことだと思います」

「気づいてよ! 俺の愛情表現」(40代/不動産)



◆大山でキャッチした29歳の男性
「仕事帰りに毎日100〜200円くらいでも奥さんの好きなものを1個は買って帰ってあげることですね。普段、晩酌をするので。奥さん今妊娠していて一緒に呑めないので、彼女の楽しみが無いかなって。奥さんもお酒好きだから僕だけ呑んでいるのもアレだったんです。2人で楽しむ方法としてね! 前よりかは機嫌が良くなっていると思いますね(笑)。
(何かコッソリやっていることはありますか?)
まだ僕たち結婚式を挙げていないので、結婚資金を貯めています。内緒です! なんにも言ってないです。これから子どもにかかるお金とは別に貯めて、子どもが落ち着いた時にできたらいいなって考えてます! 嫁さんがハワイでやりたいって言っていたので大変です(笑)。ぜひ達成したいですね!」

◆浅草でキャッチした63歳の男性
(ちゃんと愛情表現できてますか?)
「できてないですね。そういうのないね、もう歳だもん。
(例えば、食器洗ってあげたりなんかは?)
そんなの毎日やってますよ! やらされてる(笑)。他は、送り迎え。奥さんの。全然伝わってないですね。わかんないけど」

「気づいてよ! 俺の愛情表現」(63歳/建築関係)



◆大山でキャッチした33歳の男性
「家事や育児の手伝いをしていますね。奥さんが疲れていそうな時には、洗濯物などを取り込んだりしています!
(得意料理はなんですか?)
1ヵ月に一度「とり天」を作るのがルールになってますね(笑)。その時は2人で“あ〜今日も美味しかったね〜!”って楽しんでます!
(コッソリやるような愛情表現ではないんですね?)
そうですね。助けてあげれることをすることが愛情表現だと思いますね。じゃないと怒られちゃうので(笑)。でも、夫婦助け合っていると楽しいのでそれが一番ですかね!」

◆浅草でキャッチした36歳の男性
「毎朝、“愛してる”って言ってますね。でもなんかマンネリ化してるかも、言い過ぎて。最近は子どもができてそんなには言わないけど。食器洗ってあげたり、ゴミを捨てに行ってあげたり、休みの時はなるべく手伝ってあげています。1回失敗してるんで、今回は失敗できないからなるべく手伝ってあげようと。
(前は言葉が足りなかったりとかあったんですか?)
そうですね。今は、男の人が仕事していることが“一番大変”じゃないから。女の人の育児の大変さをわかるようにしている。だから、手伝ってあげようって」

「気づいてよ! 俺の愛情表現」(36歳/建設)



街中で伺ったお話以外にも、番組にはこんなメールが。
「仲良く歩んで行こう、という愛情表現の意味で玄関の靴を寄り添うように並べていました。それを見て微笑んでくれたら嬉しいと思っていましたが、思うようなリアクションがもらえず毎回スルー。痺れを切らせて“靴、なんか気づかない?”と言ったら“何? 普通だよね?”と怪訝な表情。しまいには“わかりにくい!”と大笑い」

「奥さんと付き合っていた時に、意図的に言わないようにしていた言葉があります。それは“さよなら”とか“バイバイ”とかのお別れの挨拶です。デートの帰り際も必ず“またね”です。口にした時自分も寂しくなっちゃうんですよね」

「妻と娘、毎朝2人を起こさないくらいのボリュームで、そーっと近づいて“行ってくるよ〜”と言ってから仕事に行っています。俺的愛情表現です。5年間毎日続けてます」

「俺の愛情表現は、ごはんをモリモリ食べること! 時々洗い物。以上!」

【シンプルを求める女性の声。わかっちゃいるけど……!】
街の声では、若い世代は比較的愛情表現が出来る男性が多くなってきているような気が。ですがメールではかなり「わかりにくい愛情表現」のメッセージが届きました。女性からは「もっとシンプルでいいんです、言葉でください」とのメッセージも。男性側もそれが当然と思っているわけじゃなく、「わかっちゃいるけど、できない!」と自分自身も真っ直ぐな表現ができていないことを十分理解している方が多いようでした。

【男性の一言には、色んな意味が込められている】
パーソナリティ・堀内貴之は今回の東京の声を聴き、こんなコメントをしていました。
「結婚をすると恋だけじゃどうしようもできないものがそこにはありますよね、毎日一緒に生活して。その中でもやっぱり女性は恋が好きだから、恋を求めるのかもしれない。男性の方にも大切に思う気持ちはもちろんあるけど、女性の思うようなものはなかなかあげられないんですよね。でも、“おはよう!”とか“ごちそうさま!”とかの一般的な挨拶の中に“いつもありがとう、これからも一緒に生きて行こうね、誰よりも愛してるよ!”までが入ってますから(笑)。わかっていただきたいな〜。わかりづらいという意見も多数ですけど(笑)。でももし男性が下手な言葉でちょっとでも愛情表現をしようとしてたら、女性の皆さんも感じてくださいね」

完全にわかりあうことは難しい、男と女。ですが男性が少しでも女性に歩み寄ってくれようとしているなら、女性だって全力で理解しようとしてあげるのが礼儀。もしもそのわかりづらい愛情表現を全て把握できたら、夫婦関係はとても円滑になるのかもしれませんね。

文/岡本清香

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<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/