「10年後にまた見たい」津田尚克監督と声優・小野大輔が「planetarian〜星の人〜」公開初日舞台挨拶で感無量
9月3日(土)に公開された劇場版アニメ『planetarian〜星の人〜』(以下、プラネタリアン)。その公開初日舞台挨拶が行われ、監督である津田尚克氏と屑屋役の声優・小野大輔さんが登場しました。
プラネタリアンは、今から12年前、2004年に公開されたゲームが原作になっています。デパートの中にあるプラネタリウムで解説員として働く人型ロボットの「ほしのゆめみ」と偶然ゆめみに出会う青年「屑屋」の交流を描いている作品。時を経て映画化されたということで、津田監督の思いも大きく、自身の気持ちを投影して制作したということです。
津田監督は「配信版をはゆめみの視点で描かれていますが、今回は屑屋という、ひとりの男の視点で物語が進みます。音楽のつけ方や構成も変えているので総集編という感じではなく、配信版の方が映画からの抜き出しという感じになっていると思います。映画はより、気持ちを自分に投影させてしまったので、観てくださるみなさんも気持ちを投影できるといいなと思います」と話します。
小野さんも「プラネタリアン好きな人が作ったというのが如実にわかる作り方になってますよね。津田さん自身が星の人(屑屋)なんですよね」と頷いていました。
また、10年以上前に原作が発表され、その後ゲーム化されたプラネタリアン。当時も声を当てていたことについても触れた小野さんが「10年前に声をいれて、この日までずっと輝き続けてたんだなというのをあらためて実感してます。星みたいに輝き続け、これからも残っていく作品になったと思う」と話すと津田監督も「10年後にもう一回観たいな」と満足そうでした。
映画の見どころについて津田監督は「一生懸命、日々を生きている人ほどぐっとくると思います。人生や生き様ってなんだろう、仕事してる意味なんだろう、とか……そういうもやっとしたものに対するひとつのアンサーになっていると思います」と話しました。
SFでありながらも普遍的な人間の葛藤や切なさがテーマになっているだけに、時を経ても色あせることのないプラネタリアンの魅力。劇場版『planetarian〜星の人〜』はTOHOシネマズ新宿ほかで全国順次公開中です。
(C)VisualArt's/Key/planetarian project
西岡舞子(Maiko Nishioka)