子どもの成績がいまいち! 塾と個別指導、家庭教師どれを選ぶのが正解?

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中学に入ってなんだか子どもの成績がいまいち…。そろそろ塾に通わせないとまずいかも! でも、一言で「塾」と言っても、集団指導の塾から個別指導塾、家庭教師などさまざまなものがあり、値段も時間もそれぞれ。子どものタイプや成績、ライフスタイルなどによっても合った塾というのは変わってきます。

うちの子に一番合った塾を選ぶには、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
集団指導塾に向いているのはどんな子?
学校の勉強にはあまり問題がないけれど、受験には不安要素があるという場合は、集団指導塾がおすすめです。中でも偏差値の高い学校を目指すのであれば、それなりのデータを多く持っている大手のほうが情報も入りやすいので良いでしょう。

同じ学校を目指す生徒も多く集まり、勉強内容のレベルも高いので、子どものやる気も引き出せます。また、課題がはっきりわかるので勉強の計画も立てやすくなります。

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一方、学校の勉強はまあまあだけれど応用力がいまいちだったり、一人だとなかなか勉強をしないという子どもにも、集団指導塾はおすすめです。宿題も出るし、まわりが勉強をしている姿を見て触発され、自分ではなかなかやらない子どもや何をやったらよいのかわからない子どもも勉強の習慣をつけることができます。

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大手集団指導塾のメリットは、まわりと競い合うことができることと、受験に関する情報が豊富なこと。やる気を出させるための技にもたけています。まわりと競い合いながら、受験のための勉強をしたいという子どもに向いています。

ただ、自分からわからないことを質問できなかったり、授業内容についていけなかったりする場合は、集団指導塾は向いていないかもしれません。塾の宿題に追われて学校の勉強がおろそかになり、学校の勉強についていけないという場合も他の塾や個別指導を考えたほうがよいかもしれませんね。
個別指導塾に向いているのは?
学校の定期テストを何とかしたい…、学校の授業についていけない…、という子どもに向いているのが、個別指導塾。一人ひとりのわからないところを、ていねいに教えてくれるので、学校の授業でわからないところがあるという子どもにおすすめです。

また、部活動などで塾に通う時間が取れない子どもにも、比較的時間が自由になる個別指導は向いています。

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個別指導塾の良いところは、子どもの学習の進み具合をみながらわからないところを教えてもらえること。中には専任のプロの先生がいる個別指導塾もありますが、個別指導の先生の多くはアルバイトの大学生。個別指導では基本的に先生1人に生徒2人ということが多いようです。中には先生と生徒1対1という場合もあり、その場合は料金も高くなります。

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年齢の近い先生が多いので、引っ込み思案な子どもでもお兄さん・お姉さん感覚で質問もしやすいのがメリット。もし先生と相性が悪ければ変えてもらうことも可能ですが、都合によってはいつも同じ先生に教えてもらえるとは限らないことも。

学校のワークなどの教材を使ってわからない問題を教えてもらったり、定期テストの勉強を一緒に進めてもらったりしたいという子どもに向いています。
家庭教師という選択もあり
個別指導塾と似ているのですが、先生が家に来て勉強を見てくれるのが家庭教師。個別指導と違い、家庭教師は1対1でじっくりと勉強を見てくれるのが魅力です。また、部活動などで忙しく夜遅い時間しか勉強時間が取れないという場合や、夜塾まで通うのが心配という場合にも、子どものあいている時間に合わせて来てもらえるので安心です。

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家庭教師のメリットは、わからないところを、時間をかけてじっくりと教えてもらえたり、先生によってはテスト前に他の教科も見てもらえたりするところ。多くの場合、先生は家庭教師センターなどから派遣されてくるので、相性の良い先生を選ぶこともできます。

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ただ、他の子どもがどのように勉強しているのかわからないので、競争心がわかないのがデメリット。そのため、忙しくて塾に通う時間がない、マイペースでも学校の授業にちゃんとついていけるようにしたい、定期テストで点を伸ばして内申点を上げたい、推薦入学を狙っているという子どもに向いています。

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公立中学校の場合、学校だけでは受験のための偏差値もわからないため、塾に行かざるを得ないというのが現状です。しかし、数多くの塾がある中から子どもに合ったものを選ぶのは大変なこと。塾に行きさえすれば成績が伸びるというものでもありません。

自分の子どもがどんなタイプなのか、塾に行って何を求めるのかよく考えて選ぶといいかもしれませんね。

写真© yayoicho - Fotolia.com

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