リオ五輪の体操男子個人総合で、日本の内村航平選手が大逆転勝利を収め、2大会連続で個人総合の金メダルを獲得した。中国も体操競技の盛んな国だけに、内村選手の2大会連続の金メダルは大きな注目を集めた。(イメージ写真提供:(C)poselenov/123RF.COM)

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 ブラジルで開催中のリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)体操男子個人総合で、日本の内村航平選手が大逆転勝利を収め、2大会連続で個人総合の金メダルを獲得した。中国も体操競技の盛んな国だけに、内村選手の2大会連続の金メダルは大きな注目を集めた。

 中国メディアの騰訊は11日、「内村選手が何の懸念もなく金メダルを獲得した」と伝え、世界選手権6連覇、五輪では2大会連続の金メダルを獲得した内村選手に対し、「現在の体操界において、その地位に挑める選手など誰一人いない」と絶賛した。

 記事は、内村選手のリオ五輪までの輝かしい数々の実績を紹介したうえで、「内村選手と比較したうえで、中国代表の選手たちを責めるわけにはいかない」と指摘し、むしろ選手育成の体制や考え方を見直すべきであると主張。

 続けて、中国の選手たちの努力を認める一方で、「才能」という埋めようがない差があることは事実とし、19歳の時に北京五輪の個人総合で銀メダルを獲得し、それ以降世界のトップとして君臨し続ける内村選手に「どうやって追いつけと言うのか」と疑問を投げかけた。

 中国メディアも素直に認めざるをえないほどずば抜けた実力を持つ内村選手だが、金メダル獲得の背後には人並み外れた努力があったことは想像に難くなく、それが最高の結果に結びついたことは本当に喜ばしいことだ。多くの日本人が内村選手の金メダルに感動し、そして勇気づけられたのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)poselenov/123RF.COM)