連日猛暑が続く日本列島。自然と肌の露出も増える中、気になるのがムダ毛。腕や足は普段からケアしているものの、自分ではなかなかチェックできない、気がつかないのが“背中”のムダ毛です。電車の中など他人と至近距離になりやすい状況でうっかり薄着になっていると、意外と見られているらしいことを耳にしました。今から脱毛サロンに行っても間に合わない! と思った時に見つけたのが「S-Line shaver」。自分で背中のムダ毛を剃れる電気シェーバーなんです。ちゃんとキレイにケアできるのか、実際に使ってみます。

“まごの手”の要領で背中を剃る発想がおもしろい

興栄工業「Ravia ブランド」の「S-Line shaver」はその名のとおり、肩から背中、腰までのSラインのムダ毛を処理できる電気シェーバー。その特徴は何と言っても、普通のシェーバーでは絶対に手が届かない背中の真ん中まで届く構造。一見、ちょっと大きめな電気シェーバーですが、グリップ部分が折りたたみ式になっており、延ばすことで36.4cmの長さになります。この長い棒状になった本体を “まごの手”のように背中にまわすことで、背中の手の届かない部分までしっかりを剃れるという仕組みです。

グリップを折りたたんだ状態の本体。普通の電気シェーバーと比べるとちょっと大きめ。電源のON/OFFは刃の真下にあるピンクのボタンで行います

本体のロックボタン(PUSHマークのボタン)を押しながらグリップを開くと……

本体のロックボタン(PUSHマークのボタン)を押しながらグリップを開くと……

ここまで延びます。本体サイズは最大時で62(幅)×364(高さ)mm。重量は約182g(電池を含まず)

ここまで延びます。本体サイズは最大時で62(幅)×364(高さ)mm。重量は約182g(電池を含まず)

電源は単三形乾電池×2

電源は単三形乾電池×2

「S-Line shaver」のネットショップなどでの価格は約3,000円。専用ポーチ、掃除ブラシ、キャップが付属する

「S-Line shaver」のネットショップなどでの価格は約3,000円。専用ポーチ、掃除ブラシ、キャップが付属する

本当に背中に届くのか? コツをつかめばスイスイ剃れる!

では、実際に使用してみましょう。本製品は基本的には、乾いた肌に何もつけずに使用しますが、防滴加工が施されているのでお風呂場でも使用可能。泡立てた石鹸などをつけて使うこともできます。ただし、シェービングジェルやムースはご法度。何もつけない方が刃が長持ちするそう。ここでは何もつけず乾いた肌で使ってみました。

まずは、グリップを開かずとも手が届きそうなうなじ部分。うなじはちょっとでも襟が開いた服を着たり、髪をアップに結いあげると見えてしまう重要個所です。実際試してみると、見えない部分を剃るにはちょっとしたコツが必要でした。そのコツとは、1つはシェーバーの刃を肌の面に垂直に当てること。斜めになるとうまく剃れません。もう1つは力を入れすぎないこと。肌にギュッと押しつけず、本体を肌に“載せる”ように使用します。

うなじ部分のシェービングはグリップを閉じたままでOK

うなじ部分のシェービングはグリップを閉じたままでOK

刃を肌に垂直に当てて剃っていくのがコツ。斜めになるとキレイに剃れません

刃を肌に垂直に当てて剃っていくのがコツ。斜めになるとキレイに剃れません

続いてグリップ部分を延ばして、背中部分を剃ってみます。一般的なシェーバーでは絶対に手が届かない、背骨の真ん中あたりまで楽に届きました。剃り残しなく剃るには、本体を上下に「W」を描くようにゆっくり移動させていくことがポイント。ただ、肩甲骨あたりは骨の凹凸があり、動かすのに苦労しました。

アルファベットの「W」を描くように上下、上下の動きでゆっくり剃るのがコツ

アルファベットの「W」を描くように上下、上下の動きでゆっくり剃るのがコツ

背中を剃ったら次は肩! 身体を無理にひねる必要なく剃れるので楽でした

背中を剃ったら次は肩! 身体を無理にひねる必要なく剃れるので楽でした

さらに、持ち方を変えて腰のあたりを剃ってみます。ここは上下の動きは厳しいので左右に動かす要領で剃っていきます。アルファベットの「Z」を描くようにするとうまく剃れました。このほか、足やワキなど背中以外の場所にも対応しますが、脇などの硬い毛は、市販のカミソリにシェービングジェルなどをつけて剃ったほうがツルツルになる模様。本製品を使う時はあくまで応急処置として、になりそうです。

腰部に「Z」を描くように動かします。ちょっと腕がつりそうになるので、右側と左側で持つ手を変えて剃った方がよいかもしれません

足は、椅子などに座ったまま楽な体勢で剃れます

足は、椅子などに座ったまま楽な体勢で剃れます

ワキも剃れることはそれますが、凹凸が多い場所なので甘い処理になってしまいます

ワキも剃れることはそれますが、凹凸が多い場所なので甘い処理になってしまいます

細いうぶ毛もきれいに剃れるのか? Before/Afterをチェック!

ここまで筆者が実験台になって剃り心地を中心に見てきましたが、肝心なのはどれだけ“毛が剃れる”かです。筆者は肌の色が黒く写真だと毛の剃り具合がわかりにくいので、色白女子編集部員Tにも試してもらうことに。同じ要領で背中全体を剃ってもらいます。

背中シェービング初体験

背中シェービング初体験

剃った毛が固まりになりました。遠くからでは気がつかなかったけれど細かいうぶ毛が生えていたのがよくわかります

よく見ると生えていたうなじのあたりのうぶ毛がキレイに剃れました。剃った直後は肌に引っ掻いたような赤みが出る場合もありましたが、しばらくすると消えました

編集部員Tに背中シェービングの感想を聞いてみたところ、「自分で思っていた以上に毛があって驚き。剃る前と後の写真を見比べると、肌色が明るくなった? と思うくらいキレイになった」と感動した様子でした。ただ、初めて使用したため肩甲骨などの凹凸部分には剃り残しもありました。慣れるまでは鏡でチェックしたり、可能なら他人に剃り残しがないかチェックしてもらう必要がありそうです。筆者は、何回か使っていくうちにコツをつかみ、背中全体を10分ほどで剃れるようになりました。シェービングサロンに行かなくても本当に自分でケアできて驚きです。

まとめ

「S-Line shaver」の魅力はやはり、肩、背中、腰など自分では見えない場所をセルフケアできる点。自宅で1人きりでは絶対に処理できないと思っていたので、画期的に感じました。ただし、背中のケアに関してはコツが必要。最初は毛が生えている部分の見当がつかないので、うなじなどを処理中にうっかり髪の毛まで刈りあげてしまいそうになりました。が、2回、3回と使っていくうちに見当がつくようになるので慣れればササっと剃れるはずです。また、足、腕なども、カミソリに比べるとツルツルにはなりませんが、人前に出ても大丈夫な程度に問題なく剃れるので、1台でほぼ全身のムダ毛を処理できます。朝、オフショルダーのトップスや襟の開いたワンピースを突然着たくなった時に、ササッと自分で背中のムダ毛をケアできたら夏のオシャレも完璧ですね。

【番外編】結婚式を控えたアラフォー男が背中を剃ってみた結果……

本機は完全に女性向けの製品ですが、「ぜひ使ってみたい」という男性がいたので、せっかくなので使ってもらいました。彼は結婚を控えたアラフォー編集部員。入籍を前に心を引き締めるいっぽう、背中のムダ毛を剃り落として、心身ともにまっさらな状態で門出を迎える心意気だそうです。

身を清めるように背中をシェービングする、脱いだら意外と男らしかった編集部Y

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身体の硬い男性でも問題なく手が届きました

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それをみていた編集部M(既婚)も試してみたところ……

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ツルツルの肌を手に入れました

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サロンなどへの行きにくさ&体毛の悩みの深刻度を考えると、男性のほうが、セルフムダ毛ケア製品の需要があるかもしれないと思いました。調べたところ、同社製品として男性用のボディシェーバー「KDIOS」が発売されていました。濃い体毛に悩む男子は使ってみるといいかもです。

価格.comで「KDIOS」をチェックする!

価格.comで「S-Line shaver」をチェックする!


>> サロンに行かずにセルフケアできる背中用シェーバー「S-Line shaver」が画期的 の元記事はこちら