遂に一線越えたタッキー「せいせいするほど、愛してる」3話

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惚れたもん負けですかね。エアギターをしながら換気扇のスイッチをつけるところ、ゴミ箱のペダルを踏んでフタをパタパタさせてもカッコいい……。
1話の衝撃に慣れたのか、タッキーの魅力が謎の行動に勝ったのか、エアギター姿がセクシーだったタッキー。『せいせいするほど、愛してる』3話。


せいせいするほど、トレンディードラマ


「好きです副社長、私を……愛人にしてください」
栗原未亜(武井咲)の大胆な愛人立候補に、三好海里(滝沢秀明)が出した答えは、
「気を持たせるようなことをしたなら謝る。でも勘違いするな」
愛人は断ったものの……。
ポケットから指輪を取り出して左薬指にはめてみせる海里。
え?このタイミングでつけるか。結婚指輪ってそんなに簡単につけたり外したりするもの? 妻の立場からすればたまったもんじゃない。
といいたいところだが、海里の妻は病院で寝たきりの優香(木南晴夏)だった。海里と歩いていた遥香(橋本マナミ)は優香の姉妹で、しかも海里とは同級生という間柄。
てっきり遥香がきつい嫁かと思ったけど違うのか……。

義理の兄弟、同級生とはいえ、見舞いの時間が短すぎると海里に腹を立て、
「あなたはお飾りでいいの。副社長の椅子にただ座ってて」
足止めされて東京に戻れないと聞けば、
「仕事仕事って、この子より大事なこと?役立たず!」電話ガチャ切り。
なんとまあ怖い。昼ドラに登場しそうな悪女キャラ。この先、海里と未亜の関係をかぎつけてひっかきまわすような、嫌な予感がする……。

遂に一夜を共にする二人


海里は、ティファニーのカジュアルラインをネット通販のサイバーセール社と独占契約を結ぶために奔走していた。しかし坂上常務(木下ほうか)との交渉は決裂。坂上に会いに熱海まで押し掛ける海里、坂上らの陰謀を知った未亜は海里を追いかける。
結局、交通トラブルで翌朝まで足止めされるという、なんともドラマらしい展開で1部屋だけ空いていたホテルに宿泊することになった二人。

「たまには愚痴とか言ったりしてもいいんですよ」
仕事の話からさりげなく海里の人生に切り込む未亜。
仕事で嵌められたことを知った海里は、父親に教わったしぐさをする。両手で両耳を塞いで目を閉じ『誰の声も聞かない、誰の顔色も見ない』。

小六で父親を亡くして、母親を支えるために明るく振る舞っていた幼少期。建築の仕事を辞めて伯父の会社を継いだこと、寝たきりの妻がいること……。きっと未亜への気持ちもあったのか、全ては口にしなかったけれど弱音を吐いた。
「自分の気持ちなんてどうでもいいと思ってた。背負い込んでるいるものが大きすぎて。自分があまりにも小さくて、嫌になる」
大粒の涙を流しながら打ち明けた海里。
「我慢しなくていいんですよ」支えようとする未亜。愛人に立候補するほどだから当然か。
「不幸にしたくないんだ」、「辛い思いをさせると思う」と、未亜を抱きしめる海里。優しいけれど、“未亜”と名前を呼ばないあたり、まだ気持ちにブレーキをかけているように見えた。

同じベッドに寝る二人。
「あたし、いま25年間生きてきて、一番女に生まれてきてよかった」
遂に一線を越えてしまった……。

骨折してるわりにアクティブな未亜の元カレ・陽太(高橋光臣)。執念のリサーチ力のおかげで、未亜は病院で寝たきりの海里の妻を見てしまう。
余計なお世話を……と言いたいところだが、早めに知ることができてよかった気もする。
「栗原には背負いきれない」の意味は分かったものの、関係をもった後にこれは少々キツイ……。海里はどうするつもりなんだろう。
4話は今夜放送。
(柚月裕実)

参考→ティファニーじゃないマンガ版はこんな設定