Photo by Toffee Maky

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 ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音(27)との不倫騒動で休業していたタレントのベッキー(32)が、レギュラーを務めていた『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で極秘復帰していたことが判明し、大きな騒ぎになっている。だが、川谷絵音の離婚発表が重なったことで事態は混迷化。世間の反応も厳しく、収録したはいいものの「最悪の場合はお蔵入り」とまで報じられる波乱の展開となっている。

■『金スマ』で騒動の真相告白…放送時期は未定

 ベッキーは中居正広(43)とともにロケ地の茨城を訪れ、男性ディレクターが自給自足の田舎暮らしに取り組む人気企画「ひとり農業」に登場。中居を相手に不倫疑惑の真相や現在の心境を告白し、さらに川谷と別れたことを明言。カメラにむかって川谷の元妻に謝罪する一幕もあり、感極まって号泣する場面もあったという。

 ベッキー復帰は複数のスポーツ紙が報道しているが、各紙で微妙にニュアンスが異なる。

 スポーツニッポンは「復帰正式決定」とポジティブに報道。近日中に川谷の妻に直接謝罪し、わだかまりを解消して「今月末にも復帰」と伝えている。一方、後追いした他紙は「復帰は難航」「早くても復帰は7月以降」と厳しい見方。スポニチはベッキーに好意的な記事にする代わりに情報を早くもらった可能性があり、見解が分かれているようだ。

「復帰の先行きは決して明るくない。川谷さんの離婚発表と1日違いで復帰報道が出てしまい、まるでベッキーさんが『離婚でみそぎが済んだから復帰』とズル賢く考えているかのように映ってしまった。これでは世間の反感を買うに決まっています。ベッキーさんサイドは川谷さんの家庭事情を全く知らず、たまたま重なったようですが、最悪のタイミングとなってしまった」(芸能関係者)

 TBSサイドは離婚発表の影響を危惧し、現在は「放送時期は未定」という状態。一部スポーツ紙では「最悪の場合はお蔵入り」とまで報じられている。ほかにもレギュラーMCを務めていた『人生のパイセンTV』(フジテレビ系)などで復帰の準備が進められているが、みそぎにするつもりの『金スマ』が放送されなければ動くに動けない。

 不倫騒動で人生の歯車が狂ってしまっただけでなく、すでに別れた川谷の影響で復帰の段取りまでおかしくなるとは思わなかっただろう。

■スポンサーに抗議・不買運動の動き

 問題は川谷の離婚発表だけではない。世間の反応は依然として厳しく、ネット上では復帰の舞台となる『金スマ』のスポンサーに抗議の電話や不買運動を展開しようとする動きが発生。これが復帰の最大の障壁となるとみられている。

「復帰の最終的なゴーサインはスポンサーの意向次第。ただでさえ不倫騒動でイメージ失墜、突然のレギュラー交代といった大騒ぎでスポンサーに迷惑を掛けていますからね。そのスポンサーに直接抗議が殺到したりすれば、イメージ悪化を恐れる企業側が提供番組での復帰にストップをかける可能性がある」(前出・関係者)

 スポンサーがイメージに固執するのは、顧客である世間の反応を気にしてのこと。「当事者以外に迷惑をかけたわけじゃない」と擁護する声もあったが、結局は世論を抜きにタレント復帰はできないのが実情だ。

 であれば世間の批判を押さえることが復帰の一番の近道といえるが、そう簡単にはいかなさそうだという。

「世間が最も嫌悪感を抱いているのは『友達で押し通す予定!笑』『ありがとう文春!』といったLINEのやり取りに代表されるベッキーさんの裏の顔。それをしっかりと説明しなければ批判は収まらない。しかし、ベッキーさんは騒動直後の会見にしても『週刊文春』に送った手紙にしても質問は受け付けず、一方的に自分の主張をまくし立てただけ。都合の悪いことには触れていない。質疑応答ありの会見を開くなどしなければ、世間に受け入れてもらえないのでは……」(前同)

 復帰したところでバッシングは避けられないだろうが、それ以前にスタートラインにすら立たせてもらえない状態。身から出たサビとはいえ、今後もしばらくは厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

文・佐藤勇馬(さとう・ゆうま)※個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にライターとしてスカウトされて以来、ネットや携帯電話の問題を中心に芸能、事件、サブカル、マンガ、プロレス、カルト宗教など幅広い分野で記事を執筆中。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など多数。