『早子先生、結婚するって本当ですか?』公式HPより

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 5月10日放送の第4話が平均視聴率3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と低迷するドラマ『OUR HOUSE』(フジテレビ系)の裏に隠れているが、もうひとつ大火事の番組がある。5月5日に放送されたドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)の第3話が、視聴率4.9%と危険水域に突入しているのだ。『OUR HOUSE』とともに早期打ち切りドラマとなるのか注目を集めている。

■視聴率の落ち方は『OUR HOUSE』以上?

 松下奈緒(31)が主演をつとめる「早子先生」。第3話は、三田凪太郎(吉岡秀隆・45)が「立木豆富店」でチョンマゲ姿の立木早子(松下)から豆腐を買うところから始まる。羽村舞(舞羽美海・28)が好きになった佐賀(田中圭・31)は、 “スカイツリーと夜景が見える自慢の快適なマンション”になぜか帰りたくないという話を、早子や久我山ミカ(貫地谷しほり・30)ら女性3人に相談し、恋心を募らせていく。また学校では、ミカのクラスの生徒・中野一斗(高木星来・11)が“2丁目から4丁目に”引越することになり、好きな幼なじみと別れるためふて腐れる。

 放送後に発表された平均視聴率は、無残にも4.9%。視聴者からも「(内容が)まどろっこしい」「面白くなる要素がなさそう」「打ち切り決定か」との声が上がり踏んだり蹴ったりだ。

 結果、『OUR HOUSE』が第2話に記録した最高視聴率5.0%から第4話の3.8%までジワジワ下がっている一方、「早子先生」は初回6.8%、第2話の6.1%に続いて一気に1.2%下落した。このままの勢いを維持すれば、『OUR HOUSE』より先に『HEAT』(フジテレビ系)が2015年8月に記録した過去最低視聴率2.8%に手が届くかもしれない。

「作品全体の出来は悪くもないけど、すごく良いわけでもない。日常の小さなドラマを扱った分、盛り上がりに欠ける印象です。おまけに『OUR HOUSE』がハデに爆死したため影に隠れてしまい、注目を集めなかったことが視聴率低下に影響しているのかもしれません。『視聴後の満足度95%』などと銘打っていましたが、低視聴率にあえぐ今となっては何とも響かない言葉ですね」(報道関係者)

 松下といえば、平均視聴率18.6%を記録したNHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』を筆頭に、数多くのドラマに出演している。その他にも映画やドキュメンタリー番組、ラジオ、そして本業の音楽などでマルチな活躍を見せている。

 しかし今回の「早子先生」では主演の早子を演じるだけに、各種メディアで視聴率の不調が取り沙汰されると、矢面に立たされる格好だ。

「松下さんの演技は言うほど悪くないように見えますが、一部の視聴者からは『あんな美人が売れ残るわけがない』と現実感の無さを指摘されています。そして演者でもう一人挙げるなら坂上忍さん(48)。小指を立てるのがクセで、松下に『カレーの匂いのするウンチと、ウンチの匂いのするカレー』などと質問する怪しげな男を演じて初回から視聴者の嫌悪感を誘いました。『早子先生』は、このままの調子で下降し続ければ『OUR HOUSE』に次ぐ早期打ち切り候補の2番手。フジは、1クールで2本3本と打ち切りドラマを出せば、スポンサー企業の印象は今以上に悪くなりかねないでしょう」(前出・関係者)

 次回の第4話の放送は12日。初対面の教師・伊東慶太(佐藤アツヒロ・42)とのやり取りを中心に話が展開される模様。『OUR HOUSE』とともに早期打ち切りドラマの烙印を押されないよう、不振挽回となるのだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。