卵焼きの甘さ加減は重要「とと姉ちゃん」31話

写真拡大

連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第5週「常子、竹蔵の思いを知る」第31話 5月9日(月)放送より。 
脚本:西田征史 演出:岡田健


森田屋に来て、3ヶ月。季節はコスモス咲く秋。
常子(高畑充希)は、料理に興味をもって教わるようになっていました。
親子丼美味しそう〜〜。やっぱり食べ物ネタはいいなあ〜〜。
先週の、お味噌汁ネタでは、あなたの地域は何味噌? みたいな会話がお友達や仕事仲間たちと生まれたことでしょう。今週は、あなたの家の卵焼きは、甘め? 甘さ控えめ? みたいな会話が生まれたに違いありません。ちなみにうちは白味噌、甘い卵焼き派です。
美子(根岸姫奈)が、滝子からも森田屋のまつ(秋野暢子)からもおやつをもらっておなかいっぱいになったせいで、美味しい親子丼をあまり食べられなくなってしまうエピソードは、お子様教育にぴったり。家族の対話もこれで安心ですね。
すっかり森田屋の人々と打ち解けた常子たち。母・君子(木村多江)は祖母・滝子(大地真央)の世話にならずにやっていける自信を取り戻していきます。

ここのところいいところのなかった君子も、手先の器用さを生かして、バラン(お弁当の仕切り)に工夫するなどして受け容れられます。君子はお裁縫や装飾品をつくるのが得意のようです。
ストレス解消のための鼻歌も出てこなくなって良かった良かったと安心したのはつかの間。
ある日、常子は学費を滝子が出してくれていたことを知るのです。
滝子も罪よのう〜というか不器用〜。心配なのはわかるけれど、こっそり学費を肩代わりするなんて・・・。
それを君子が知ったらダメージが大きいだろうと気を遣う常子と鞠子(相楽樹)。なんてよくできた子供達なのでしょうか!
幼い娘たちを悩ませて、滝子と君子は大人げない意地っ張り合戦を続けるところが面白いです。しかもその喧嘩の原因が、常子に青柳家の嫁に入ってもらうもらわないということで、常子不在のまま意見対立しているところも。
6週は、どんなふうにして母と娘が喧嘩しないで美味しい親子丼になるか、そこが楽しみどころですね。
親子丼と聞いて、へんなことを想像してしまう汚れちまった大人もいるでしょうけれど、「とと姉ちゃん」で純真さを取り戻したいものです。
(木俣冬)