14日と16日を中心に熊本や大分で発生した大地震により、日本国内のみならず世界中から「くまモン」を励ますイラストが続々と発表されている。台湾メディア・NOWnewsは21日、Facebook上に掲載されたくまモンと台湾の観光マスコット「黒熊」の友情を描いた3枚のイラストが、日本と台湾のネットユーザーの感涙を誘ったと報じた。(写真はFacebookページ「くまモン Kumamon 熊本熊 Kawaii」の画面キャプチャ)

写真拡大

 14日と16日を中心に熊本や大分で発生した大地震により、日本国内のみならず世界中から「くまモン」を励ますイラストが続々と発表されている。台湾メディア・NOWnewsは21日、Facebook上に掲載されたくまモンと台湾の観光マスコット「Oh! Bear」の友情を描いた3枚のイラストが、日本と台湾のネットユーザーの感涙を誘ったと報じた。

 「Oh! Bear」は、台湾観光局がタイワンツキノワグマ(台湾黒熊)をマスコット化したもの。記事は、「3枚の画像が、台湾と日本の友情を語り尽くしている」としてイラストを紹介。これは、Facebookのページ「くまモン Kumamon 熊本熊 Kawaii」に20日掲載されたものだ。

 1枚目には、昨年6月にウォーターパークで粉じん爆発事故が発生して多数の死傷者を出し、日本からガーゼや人工皮膚などが寄贈された「八仙事故」の文字が、炎に倒れる「Oh! Bear」にくまモンが放水するイラストとともに描かれている。2枚目は、今年2月に発生した台南地震。がれきに埋まっている「Oh! Bear」を、道具を使って救助しようとしているくまモンのイラストだ。

 そして3枚目。顔と腕に包帯を巻いてうなだれた表情を見せるくまモンと、その肩に手を回して支えている「Oh! Bear」が並んで立っている様子が描かれているのだ。その上には「今回台湾の出番!」の文字がある。記事は「台湾が日本の恩に報い、2頭のクマがともに助けあって難局を乗り越えようという姿勢が形容されている」と伝えた。

 さらに、3枚の画像が多くのネットユーザーの感動を誘い、掲載されてから1日で4万人あまりが「いいね!」を押すとともに、5000人あまりが投稿をシェアしたこと、「熊本がんばれ」、「日本がんばれ」という声援とともに、熊本の現地住民から「ありがとう。頑張ります」という反応が見られたことを紹介している。

 記事で紹介したFacebookページには、3枚のイラスト以外にも台湾や香港などアジアを中心に寄せられた応援の書き込みや、さまざまなキャラクターや動物がくまモンに助けの手を差し伸べる趣旨のイラストが数多く寄せられている。これらのイラストを見た被災地の人びとの心が少しでも安らげば、と思わずにはいられない。そして同時に、くまモンが実に多くの人に愛されているということも、改めて感じさせられるのである。(編集担当:今関忠馬)(写真はFacebookページ「くまモン Kumamon 熊本熊 Kawaii」の画面キャプチャ)