皆さま、ごきげんよう♬大阪の北新地にある、こちら「カハラ」も、多くのキュレーターの皆さまが訪問されている名店ですね。じつは私としましても、大好きなレストランのひとつで、機会を見つけてはリピートしております。今では創作料理は、イノベーティブとも呼ばれ、多様なお店があります。ただ、個人的には、フランス料理出身の料理人の方はフランス料理っぽく、スペイン料理出身の料理人の方は、スペイン料理っぽいと思うのですが。こちら「カハラ」は、森シェフの創り出した、ここにしかない唯一の料理。稀少な食材が満載の、類を見ない美味の世界が魅力で、惹かれるところです♬

進化し続けるレストラン

1970年代の大阪のグルメを紹介する本などには既に掲載されているほどの歴史ある有名店ですが、階段を上がり入口の重厚なドアを開けて店内に入ると、そこには、隅々まで掃除が行き届いているとても清潔で美しく凛とした雰囲気が漂っています。
そしてこの店の主森シェフはこれまで数多くの栄誉に浴しながらも、今もなお情熱的に新しい料理を創造し、進化し続けておられるように思えて、私としましては最高にカッコイイ料理人のおひとりなのです〜♬

1月の八寸仕立て♬

料理はいつも発酵を途中で止めたナイアガラの食前酒から始まります。チャイとチョコレートでコーティングした小菓子で終わりますが、今回は季節感がありいつも楽しませていただける「八寸仕立て」ばかり集めてみました。
まず1月の八寸仕立ては、写真の左下から時計回りで、
・蟹の脚身と蟹味噌 削ったカチョカヴァロを載せて
・干しナマコ 藤三七
・塩ネギ 淡雪塩
・貝柱入り蓮根餅 
・鴨ロース
・鱈白子のソテー 香味干しの海苔
・大根とニンジンの紅白鎖
尚、料理に使う漆器も、爪楊枝の袋の絵までも、森シェフの作ですよ♬

3月の八寸仕立てです♬

3月の八寸仕立ては、写真の左下から時計回りで、
・イカナゴちりめんと芹
・キャベツとエビ、あけがらし
・フィンガーライムon「先端」という名前の牡蠣
・カンコワイヨットonうすいエンドウ、クロワッサンの器
・ノレソレと文旦
・ウドの鎖
フレンチでも、イタリアンでも、スパニッシュでもない、ここにしかない森シェフの美味しさの世界は、とってもシンプル!!
素材の持ち味を生かして、ストレートに楽しませてくださるところが素晴らしいです。

9月の八寸仕立てです♬

9月の八寸仕立ては、写真の左下から時計回りで、
・ほっき貝 ライムの器 ほっき貝を食べた後、ライムの器にカヴァを注いで飲む趣向
・玉子onフカヒレ
・タスマニアマスタードon大和黒牛脂身
・和牛のコンビーフ&茄子の皮
・キャビアライムonバージンオイスターくまもと
・エスカルゴのフライ
・揚げたサツマイモの鎖
以上、3ヶ月分、20品の料理のうち、どれがおいしかったかというと、どれもとっても美味しかったです〜♬
どういう美味しさかは、いただいてみてのお楽しみですよ。

以上、今回はカハラの「八寸仕立て」を、ほんのちょっと書かせていただきましたが。他にも「吉田牧場のカチョカヴァロの磯辺巻き」「自家製シューカレーとコーヒーオイル」「十割蕎麦 からすみのパウダーがけ」「十割蕎麦 イタリア産トリュフがけ」「鮑のチーズフォンデュ」「和牛ロース肉のミルフィーユステーキ」「空豆ごはん 温泉玉子」「ブラウンマッシュルームの焼き飯 」などなど、とっても美味しくて、幸せになれるお料理がたくさんあります♬ よろしければ皆さまも、森シェフの創作料理の真髄を、一度楽しまれてみてはいかがでしょうか。