波瑠より3歳上の大島優子「いけ好かない傲慢おばさんだこと」「あさが来た」150話

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)3月26日(土)放送。第25週「誇り高き人生」第150話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:尾崎裕和


150話はこんな話


千代(小芝風花)が出産! 

新キャラ、平塚らいてう


明治36年、大阪天王寺今宮で内国博覧会が行われ、街が活気づいている時代。加野銀行も息を吹き返していたが、一方では、ロシアとの関係が緊迫していた時代でもあった。
何かと慌ただしい中で、千代が出産。大変な体験を共有したことで、あさ(波瑠)への気持ちを素直に軟化できそう。最終回まであと6回しかないから、母娘の確執はもう引っ張る必要もないだろう。
そう、もうあと6回しかないのだ。
にもかかわらず、あさに反抗心を抱く女子大学生・平塚明(はる/後の平塚らいてう)という新キャラが登場し、しかも、演者に大島優子というハデなキャスティングだった。「元始、女性は太陽であった」の名言をもつ過激な知性派が、最終週でどんな活躍を見せてくれるのか。
大島優子88年生まれ、波瑠91年生まれ。吉岡里帆(宜ちゃん役)93年生まれ。小芝風花97年生まれ。・・・と実年齢と役年齢に全く関連性がない。すごいなあ、俳優って。ちなみに宮崎あおい(崎の大は立)は85年生まれ。野々すみ花(美和役)は87年生まれ。

あさに対して「いけ好かない傲慢おばさんだこと」と言ってのけた平塚明。話が長くて主張が強いあさは、波瑠が演じているから緩和されているが、実際存在していたらちょっと面倒くさそうではある。
ふたりの新旧女対決も気になるが、やっぱり、新次郎(玉木宏)。あさは新次郎の体調が悪いのではないかと心配するが、新次郎は、一貫して本心を人に見せない人物として描かれ、体調がわるくても決して弱音を吐かない。
そんな新次郎のジンクスーー嬉しいと雨が降るが、千代の子供が無事生まれた時に発動する。これまで何度も新次郎の雨の場面は出て来たが、今回、格別に感じられ、雨は彼のうれし涙なのだと思えた。雨のようにたくさん流すほど、じつのところ新次郎は誰よりもセンシティブなのだなあと改めて思えた150回。
残りあと一週間!!
(木俣冬)

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