知英 春は“挑戦”の季節 「大切にしているのは、自分とみんなを信じること」

撮影/平岩亨 取材・文/内田涼 制作/iD inc.
ド迫力の爆破シーン 気になる舞台ウラ
――知英さんにとって映画初出演となった映画『暗殺教室』が、今回“卒業”として幕を閉じますね。いまのお気持ちは?
ひと言で表すと、やっぱり寂しいですね。“殺せんせー”の優しさをたくさん感じられるので、こういう結末しかないと思いますし。心の中では「また、いつか会える」と思っているし、私には殺せんせーがヒーローに見えるんです。

――殺せんせーのどんなところを魅力的に感じますか?
生徒を思う気持ちですね。今回の映画では、殺せんせーの過去も描かれていて、雪村先生(桐谷美玲)との約束を守る姿がとても好きです。
――知英さんが演じるビッチ先生は前作と比べ、どんな変化や成長があるんでしょうか?
前作以上にいろんなコスチュームに挑戦しました(笑)。生徒への愛情もさらに深くなって、より先生らしくなったと思います。生徒のために戦ったり、大事なアドバイスをするシーンもあるので、楽しみにしてもらえると嬉しいです。

――バイクスーツに身を包みバズーカを構える姿がとてもカッコよかったです!
大がかりな爆破があるシーンですね。実は私、あのシーンでNGを出してしまったんです。スタッフのみなさんが前日から準備をしてくださり、私自身もリハーサルを重ねていたんですが、いざ本番で、私が動きのタイミングを間違ってしまって…。
――そんなことがあったんですね。
自分にとって大切なシーンなのはもちろん、スタッフのみなさんの努力も知っていたので、余計に緊張してしまって…。もちろん撮り直しとなり、スタッフのみなさんに一からセッティングをしていただきました。自分がプレッシャーに負けてしまったせいなので、本当に申し訳なく思いました。
――そもそも、あの爆破シーン、合成ではないんですね。
そうなんです。(爆破の瞬間は)風も強いし、熱いし、とても大変でした。

――約1年ぶりに再会した「3年E組」のみなさんは、いかがでしたか?
まず、羽住組のチームワークがすごくいいんですよ。私たちキャストも含めて、お仕事をご一緒することで、チームがひとつになっていく。それがすごくいいなと思いますし、みんなの力がひとつになった作品ができあがったと思います。
――役柄としては、烏間惟臣役の椎名桔平さんとの共演シーンが多いですね。
椎名さんはとても優しくて、面白い方。日本語のイントネーションに苦戦していた私に、いろいろ教えてくださることもありました。
――主演を務める山田涼介さんとは同世代になりますね。
主演として現場を引っ張っているのはもちろん、周りへの優しさを忘れない方です。細かい部分まで監督と相談したり、共演する役者さんと動きの打ち合わせをしたり、常に努力している姿は、同世代としてとても素敵だなと思いました。
――菅田将暉さんとは前作、そしてドラマ『民王』と共演が続いていますね。
菅田さんは大阪出身なので、ノリがよくておしゃべりもとても楽しいんですよ。
