皆さま、ごきげんよう。お鮨の次は、もうひとつ、さっぱり系の日本料理店を。2015年、最も多くのテリヤキストに紹介されたお店、松川です。某評価サイトでは、「JAPAN RESTAURANT AWARD 2016」の、なんと1位!!某評価サイトに登録された、82万軒を超えるお店の中の1位なのです!!その評価については、人それぞれ。個人的には、順位付けすること自体、意味があるのか、とても疑問に思いますが。それはさておき、こちら松川は、私としましては、もっとも好きな日本料理店のひとつです。

二品め うに ふぐの白子の柚子釜

こちら、松川も、どのお料理も美味しかったのですが、すべての写真は載せられませんので、まずは二品めから。「うに ふぐの白子の柚子釜」です。
この日の一品めは「間人のかにの蒸し寿司」で、かにのほぐし身や、かにみそがたっぷりで、とっても美味しかったのですが、柚子釜のほうが、写真がきれいでしたので(笑)
柚子釜の中には、下にふぐの白子、上には焼いたうにが載せてあり、柚子の風味の銀あんが、たっぷりとかかっています。
上品な薄味でとっても美味しいです。

三品め 向付 明石のたい このわたを添えて

三品め、この日の向付は明石のたいでした。
あまりにもストレート!!に思える、お魚かと思いますが、大将の松川さんの選択は正しく、そのqualityは本当に素晴らしいです。
噂では「一番良いお魚は東京に集まる」とか。
こちらの明石のたいをいただくと、噂は真実だった!!と思われるかも知れませんよ。
本山葵とお醤油でも、酢橘と塩でも、とっても美味しいですが、豆皿に用意された、このわたを包んでいただくと、また違う美味しさが楽しめて、素晴らしいのです!!

四品め 煮物椀 かにしんじょう うぐいす菜 松葉柚子

四品めは、日本料理の華ともいえる煮物椀です。
この日は、かにしんじょうに、青味はうぐいす菜、吸い口に松葉柚子。
間人のかにのしんじょうは、どのようにして、まとめたのだろうと思うほど、かにたっぷり!!で嬉しいです。
しかも中には、かにみそが忍ばせてあり、食べ進むと、味変する仕組み(笑)。
そして、この椀種が、とっても上品な薄味の吸い地と相俟って、記憶に深く刻み込まれるような、忘れがたい一椀に。尚、大将の松川さんの修行元である、招福楼の煮物椀は、もっともっと昆布の効いた、力強い吸い地でした。

六品め いせえびの葛たたき えびみそ 焼き餅、菜花の餡かけ

底には焼いた餅、その上に、中がレアな、いせえびを載せ、菜花の銀あんを、たっぷりと。彩りも美しく、季節を感じさせ、もちろんとっても美味しいです!!

尚、他にいただいた御料理は、
五品め とらふぐの皮、身、白子のソース ポン酢で
七品め ぐじの焼き浸し
八品め すっぽんの照り焼き
九品め そば 山葵の葉 酢橘風味の出汁で
十品め 炊き合わせ ふき たけのこ はまぐり
十一品め 食事
・白ごはん
・香の物
・止め椀

ご飯のおともに
・のり
・からすみ
・いくら
・ちりめん山椒
十二品め 菓子 黒豆羊羹
十三品め 薄茶 
十四品め いちごのゼリー寄せ
以上。

この日、案内された席は、6席あるカウンターの真ん中の2席。カウンターといっても、席間はゆったりとして、とても寛げました。目の前では、大将の松川さんが仕事をしておられて、基本、寡黙な方ですが、食材について、料理について、判らないことを訊ねてみますと、とても丁寧に、真摯に教えてくださって、なるほど、素晴らしい人ゆえに、こんなに美味しい料理が生み出せるのだわと納得したのでした。さすがは2015年、最も多くのテリヤキストに紹介されたお店だけのことはあるかと!!よろしければ皆さんも、ぜひ一度、訪れてみてくださいね。