うめ、雁助の妻とついに対面「あさが来た」133話

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)3月7日(月)放送。第23週「大番頭のてのひら」第133話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:新田真三


133話はこんな話


神戸でマッチの工場を営む雁助(山内圭哉)が事故に遭ったという報を受けた加野銀行の面々は、心配を募らせる。あさ(波瑠)はうめ(友近)を神戸に向かわせた。

雁助の奥さん役は、亀助こと三宅弘城と同じ劇団所属


雁助に会いに行くように言われて、拒むうめだったが、猫の泣き声を聞いて後ろ髪引かれる。雁助は猫好きだった。
いったい何年、引っ張っているんだ、うめ! と思うものの、これこそ純愛。
結局、新次郎(玉木宏)と亀助(三宅弘城)と榮三郎(桐山照史)と一緒に、神戸に向かう。

粘り強いと言えば、あさ。女子大学設立のための寄付を求めて各地を歩き回る。
けんもほろろに扱われても、あさの態度は立派。むきにならず、いったん、引き下がり、でも、成澤泉(瀬戸康史)の著書をそっと置いていく。営業の見本のようである。

そして、神戸。うめがついに、雁助の嫁ツネ(松永玲子)と対面。
うめの複雑そうな表情がたまらない。なんせ、この女(ツネ)が、自ら子供をつれて雁助を置いて出て行ったにもかかわらず、何年も経ってから、子供の病気を理由に手紙を書いてきて、雁助とうめのいい関係を引き裂いたのだ。
今回も、加野銀行に、お金を貸してほしいと請うている。ちょっと図々しい人?と思わせるがどうなのだろう。
演じているのは、松永玲子。亀助役の三宅弘城と同じ劇団ナイロン100℃の主要メンバーだ。ナイロンは、主宰のケラリーノ・サンドロヴィッチが東京生まれで、80年代、東京をにぎわせたサブカルのカリスマで、主要メンバーも東京っこが多いこともあり、ザッツ東京の印象が強いのだが、松永は大阪府出身。京都の大学に通っていた頃から上方落語にも親しんでいるから、「あさが来た」の世界に合っていそう。
山内圭哉とは舞台「地獄八景・浮世百景」(07年)、「姫が愛したダニ小僧」(05年)、「しかたがない穴」(03年)などで共演している。「地獄〜」は升毅も宜ちゃんのお母さん役・高橋由美子も出演しているというご縁も。
きりっと知的な役も、色気のある役もできる女優・松永玲子。けっこう、迫力ある役も多い。はたして、友近とのバトルはあるのか! 亀助との絡みもあるのか! 
(木俣冬)

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