待ち焦がれていたSUGALABOへ初訪問。シェフはあの須賀洋介さんです。この日は実際にお会いできるので、ウキウキ気分でお店へ。案内されたのは調理シーンがよく見えるカウンターの席でした。当日のメニューは、アミューズ・末富の最中・岐阜の生ハム&奈良の富有柿・新玉葱と新春菊のキッシュ前菜・関ぶり・帆立 雲丹・土佐ジローの卵魚料理・鮟鱇肉料理・新潟の青首鴨〆にカレーデザート・柑橘6種・林檎他にもお茶とともに、土佐ジローの卵のプリン、小豆餡をホワイトチョコで包んだ小菓子、焼きたてのマドレーヌまでいただき、おなか一杯で幸福でした。

前菜の一品目 関ぶり

どの料理も美味しかったのですが、
すべての写真は掲載できませんので、まずは前菜の一品目から。
関あじ、関さばで有名な佐賀関で獲れたぶり、関ぶりです。

その、2月のわずかな間しか獲れない、貴重な関ぶりの腹身の部分を、
片面だけ軽く炙り、新潟の紅しぐれ(大根)、小蕪とともにいただきます。
相性の良い日本の食材が、須賀シェフに料理されると、フレンチと融合した美味しさに。
シャンパーニュ(MOE2006)にも良く合いました。
この「日本の素晴らしい食材とフレンチの融合」、シェフの現在のテーマかも。

前菜の三品目 土佐ジローの卵

こちらは前菜の三品目です。
土台の部分はトウモロコシのポレンタをコロッケ状にして、油で揚げたものです。
その上に、土佐ジローの卵を目玉焼きにして、卵黄の部分をセルクルで円く抜いたものを載せています。

ソースには松の実、焦がしバター、ドライトマト、チョリソー、ケイパー、黒トリュフ、オリーブなどが入っています。泡は卵白を泡立てたものです。
この料理もそうですが、須賀シェフの料理は、素材の味を生かしつつ斬新で、とっても美味しいです!!

また、写真はありませんが、前菜の二品目は、北海道の4年ものの帆立貝柱と雲丹を自家製の海藻入りバターでグリエした、クラシックな一皿でした。

肉料理 新潟・青首鴨

メインの肉料理は、新潟の青首鴨とフォアグラ。
フォアグラは、なんと西京漬けにしたものをソテーしています。
青首鴨とフォアグラは焼き加減も素晴らしく、超ヤバイ美味しさです。

付けあわせは焼きたて熱々のマカロニグラタン。
その上に、須賀シェフ自ら黒トリュフを削ってくださいました。
この黒トリュフも上質で、削った面はしっとりと、周囲に素晴らしい芳香が漂います。

また、写真はありませんが、魚料理は鮟鱇のムニエル。
ワタリガニのビスクに鮟肝、京都の白味噌を加え、刻んだ白菜と、大分の原木椎茸の薄切りをさっと煮て、柚子で風味付けしたスープとともにいただく、日本を感じさせる温かく美味しい一皿でした。

デザートの一品目 柑橘6種

デザートの一品目は柑橘6種。
調理前の6種類の柑橘を皿に盛り、カウンターでプレゼンテーションしてくださいました。
6種類とは晩白柚、スイートスプリング、デコポン、はるか、紅映、不知火。
真ん中の緑色のはミントのシャーベット。
トッピングはドライ金柑、ベルガモットの泡です。

また、写真はありませんが、デザートの二品目は焼きたて熱々のアップルパイと、バニラアイスクリーム。
他にも、土佐ジローの卵で作ったプリン、小豆餡を丸めて黒糖を糖がけし、ホワイトチョコで包んだ小菓子、焼きたてのマドレーヌ。どれも美味しく、とても幸せなひとときでした。

結論を書きますと、すべての料理が美味しかったです。須賀シェフの料理は「日本の素晴らしい食材とフレンチの融合」。素材の味を大切に生かし、斬新で楽しく、とっても美味しいのです!!多くのスタッフが連携し、一皿の料理が完成してゆく、TVのキッチンスタジアムを思い起こさせる臨場感も、SUGALABOの魅力のひとつでしょう。パン好きな私は、焼きたて熱々のパンが、目の前のオーブンから取り出され、自分のパン皿の上に置かれるのが、とても嬉しかったです。出来ればまたぜひ訪れたいSUGALABOですが、予約が非常に取り難いのが辛いところです。