「フラーハウス」撮影現場
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 人気海外ドラマ「フルハウス」の新作「フラーハウス」のセットを覆うカーテンが開いたとき、ファンとキャストの目に涙が浮かんだ。昨年開催されたセットビジット取材で、出演キャストやスタッフは口々に語っていた。

 前作に続き、実際のスタジオに観客を入れて笑い声や拍手を収録する、シチュエーションコメディー形式で撮影された本作。製作スタッフによると日本を含めて、撮影を観覧したいというファンが世界中からセットに訪れたという。

 前作の初回がアメリカ放送されてから29年。長い歳月を経て、キャストたちはどのように成長したのか。想像を膨らませながら観覧席に座るファン。そしてセットを隠す大きな黒いカーテンが開き、観客の期待が最高潮に達したとき、地下に続く階段があるキッチンやリビングの中心に置かれた青と白のチェックのソファなどの懐かしの風景が観客の前に現れる。その瞬間、観客たちは一斉に息をのみ、涙を流していたという。

 熱いファンたちが集まり収録された第1話では、ダニー(ボブ・サゲット)、ジェシー(ジョン・ステイモス)、ジョーイ(デイヴ・クーリエ)、ベッキー(ロリ・ロックリン)と懐かしのキャストたちが登場するたびに、観客からの歓声や拍手が響きわたる。エルヴィス・プレスリーが大好きなジェシーや、スキさえあればジョークを飛ばすジョーイ、彼らをほほえましく見守るダニー。変わらない彼らが集まる家に、ダニーパパの3人娘の長女D.J.(キャンディス・キャメロン・ブレ)が、今度は3人の息子を持つ大人の女性として登場し、放送から20年以上経ったことを感じさせる。そしてD.J.、ステファニー(ジョディ・スウィーティン)、キミー(アンドレア・バーバー)を主軸とした、新たな女性3人の物語がスタートするのだ。

 もちろん懐かしの舞台に涙したのは、ファンだけではない。デイヴは「セットをはじめて見たときは、ぼくらにとっても感動的だったよね。はじめてここにやってきたとき、鳥肌が立ったし、涙があふれてきた」と語り、ベッキー役のロリ・ロックリンは「みんながそうだった。ほんとに家に帰ってきたんだ、と思ったもの」と続ける。今回のヒロインであるキャンディスは、初めてセットを見た日のことを、「たくさんの記憶や楽しい気分がいっきに蘇ってきて泣いちゃったの」と振り返っていた。(編集部・井本早紀)

ドラマ「フラーハウス」は2月26日よりNetflixで日本を含む全世界でストリーミング放送を開始