どんなに売上を上げても、 手元に「現金」がなければ、 「2年後」に黒字倒産する ★【三流】は、「売上」にこだわる ★【二流】は、「利益」にこだわる ★【一流】は、「現金」にこだわる
小山昇と「かばん持ち社長」との会話
石嶋 私の会社は売上が2億5000万円あるのに、なぜか、自転車操業なんです。売上はどんどん上がっているので、いつかラクになると思うのですが……。
小山 今、預貯金はいくらあるの?
石嶋 全部で、48円です! バスにも乗れなくて(笑)。
小山 売上が上がることはいいことだけど、このままのペースで伸びていくと、石嶋社長の会社は間違いなく倒産すると思うよ。どうしてだか、わかる?
売掛金が多い会社は、
売上が上がるほど倒産しやすい
株式会社ミスターフュージョン(石嶋洋平社長/東京都)は、ウェブマーケティングのコンサルティング会社です。
この会社は、売上こそ伸びているものの、キャッシュフロー(お金の流れ)が非常に悪かった。資金繰りを圧迫していたのは、「売掛金と立替金が多かった」ことです。
インターネットの広告代理業は、グーグルやヤフーに広告費用を全額「前払い」する決まりです。ただし、お客様からの入金はあと。だからお金が足りなくなる。
石嶋社長が先に立て替え、あとから売掛金を回収するというサイクルが続いていました。
武蔵野が自社で開発した計算ソフト(「社長の決定ソフト」)を使って、石嶋社長に5ヵ年の資金計画を試算させたところ、「2年後に倒産する」という結果が出た。
仕事を取れば取るほど、立替金が増えて、お金が足りなくなるからです。
「現金がないからどうしていたかというと、自分のクレジットカードを使ってグーグルやヤフーに支払っていたんです。カードを7枚も持っていて、1年間で9億6000万円もカードを使ったことがあります。もう、多重債務者のレベルを超えていますよね。
貯まったマイルが700万マイルにもなって、カード会社の人から、『石嶋さん、ベンツと交換できますよ』と言われたくらいです(笑)」(石嶋社長)
そこで、お客様自身に、クレジットカードを使ってグーグルやヤフーに直接支払ってもらい、手数料だけ取るようにした。
売上は減りましたが、手数料収入のビジネスに変えたことで、立替金がなくなり、安定的に現金が残るようになりました。
ミスターフュージョンは、わずか3年間で、口座残高が「約4億円」にまで増えました。じつに「830万倍以上」です。
