学生の窓口編集部

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1月2日放送、「ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV」では、愛媛県にある一見バチ当たりな祭り。松山市の北条秋祭りの様子を紹介。神輿を川にブン投げ、神輿を叩き落としバキバキにしてしまう。来年新しい神輿を作るための祭りのしめくくりとして壊しているのだという。

神輿落としは、火の事祭りと呼ばれるこのお祭りで行われる。みこし4体を境内の石段から何度も落とし、内部に収められた「オショウネ」と呼ばれる神様を飛び出させ、かき夫たちが奪い合いながら宮入りを行う。みそぎを終えた神輿は船で北条沖の鹿島神社へ運ばれ、秋祭りを締めくくる。

豊穣の喜びをこめて各地で行われる秋祭りのうちでも、北条秋祭りはバチ当たり。神輿をぶん投げて叩き落としてボコボコにしてしまう。10月中旬に国津比古命(くにつひこのみこと)神社で行われるあばれみこしで、石段の上から神輿を落として壊し、出てきたご神体を若者が奪いあう。

1500年前に創設された国津比古命神社の秋季大祭の見どころは、なんといっても神輿落とし。宮出すると神輿が海に投げられ「おひきあげ」のあと神事が行われる。

おひきあげはその昔、立岩川の決壊によりご神体が海に流され沈んでしまったところに、ご神託にしたがって鵜が止まっているひょうたんの下に網を入れたら無事おひきあげできたという言い伝えを再現している。お面をかぶった人が山の人、それ以外は海の人を表し、自然を大切にするという思いも込められている。

夕方に宮入りすると歓声と怒号の中、39段の石段から投げられる神輿おとしがスタートし、中に祀られたご神体が飛び出してくるまで何度も何度も繰り返され、神輿が壊れてご神体が現れると氏子たちが奪い合い、本殿へと還御される。せっかく作った神輿を壊してしまう荒々しい行事に見えるが、皇室の新嘗祭(にいなめさい)などでもひとたび神に供えたものは二度と使用せず壊す。

毎年清らかなものを捧げ祀り、神様へ畏敬の念を表すのだ。一見してバチ当たりだが、ちゃんとした理由があり、神様に二度と同じものを捧げないという風習があるため、海に投げたり川に投げたり石段から落としたりしてバキバキにして、もう二度と使えないようにするのだった。松山の荒々しくも神々しい全力のお祭りだ。