「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などで知られる漫画家の水木しげるさんが11月30日の朝、東京・調布市の病院で心不全のため死去しました。93歳でした。

【速報】漫画家の水木しげるさんが東京・調布市の病院で死去、93歳— TBS NEWS-i (@tbs_newsi) 2015, 11月 30

水木しげるさんは1922年3月8日生まれ、武蔵野美術学校を中退し、1958年に漫画家としてデビュー。幼少時にまかない婦として家に出入りしていた景山ふささんが語り聞かせたという妖怪話の影響を受けた作品を多数発表していました。

漫画家としてデビューしてからは「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」などを発表し、「ゲゲゲの鬼太郎」が「週刊少年マガジン」に掲載されたことから人気漫画家に。精力的に活動を続けていましたが、2014年12月に心筋梗塞で入院していたことも報道されていました。

2015年3月8日(日)に93歳の誕生日を迎えた水木さん。

【93歳誕生日】3月8日は、水木しげる93歳の誕生日でした。お花やお菓子などプレゼントをたくさんいただき、ありがとうございます。今日はメッセージ付きのプリンをいただき早速ひとくち!このところ体調を崩していましたが今日は元気回復です! pic.twitter.com/xezPjk4kXN— 水木プロダクション (@mizukipro) 2015, 3月 10

2014年からビッグコミックで連載していた「わたしの日々」が2015年5月に終了したときには、水木プロダクションは水木さんが体調を崩し気味ではあることを認めたものの、「連載が精神的に負担」「あちこち出かけなくなったので漫画のネタが不足気味」と健康不安説を否定していました。

ビッグコミックの連載終了しました。「なんで?水木サン倒れたんですか!」と聞かれるんですが、そんなことはありません。昨年暮れから体調を崩しぎみなのは確かですが、高齢で連載が精神的にも負担なのと、あちこち出掛けなくなったので漫画のネタが不足気味で・・・です。皆さまご心配なくです!— 水木プロダクション (@mizukipro) 2015, 5月 11

体調が良かった7月には茨城県天心記念五浦美術館で行われた「異界へのいざない−妖怪大集合−」を訪問。

茨城県天心記念五浦美術館にて企画展「異界へのいざない−妖怪大集合−」が開催されています。http://t.co/PvhiRHUY15 先日体調が良かった水木サン、美術館まで足を伸ばしました。昔の妖怪画を熱心に見入っていました。 pic.twitter.com/sgVJBpCX9S— 水木プロダクション (@mizukipro) 2015, 7月 29

9月には夫妻で12周年を迎えた深大寺の鬼太郎茶屋を訪問し、たくさんのメニューを食べたとのこと。

【深大寺鬼太郎茶屋12周年】今は鬼太郎茶屋で12周年記念イベントをやっています。水木も久しぶりに夫婦で出かけ、たくさんのメニューをおいしそうに平らげていました♪ pic.twitter.com/eP75z1Cn5R— 水木プロダクション (@mizukipro) 2015, 9月 13

9月30日には観葉植物などと一緒に撮影した写真をTwitterに投稿していました。

ホームセンターで買ってきた寄せ植え用ミニ観葉植物を「美しいね・・・」と愛でる水木しげる。森の精のような1枚になりました! pic.twitter.com/sOeuVzIJ6f— 水木プロダクション (@mizukipro) 2015, 9月 30

◆2015年11月30日 15時57分追記:

公式サイトでの発表がありました。11月11日に自宅で転倒し、頭部打撲による硬膜下血腫で緊急手術を受けて一時回復していましたが、11月30日未明に容体が悪化し、11月30日午前7時18分に多臓器不全で死去したとのことです。

訃報|水木プロダクション公式サイトげげげ通信

http://www.mizukipro.com/2015/11/post-1341.html