同州での反イスラム教関連のヘイトクライム事件の数は、実はニューヨーク市の比ではない。今年6月以降の5か月間に75件も発生しており、それより手前8か月間では40件であったことを考えると、確実に増加しているとのこと。たとえばリーズのこの店主は危機感を持って対処した例であるが、モスクの前に豚の頭を置くなどというとんだ冒涜行為を働いたがためにトラブルに発展し、大きく報道された場合は町全体がテロの標的になりかねない。この時期だからこそ、市民も良識や冷静さを欠いてはならないのである。

最後にジャン会長は「伝統的なスタイルゆえ、ムスリムの若い女性がいわれのないいじめに遭うことが多くなり、ヒジャブを頭に被って外出することを怖がるようになってきました」と彼女たちの苦悩を訴えた。だが皮肉なことに「恐怖という意味ではどっちもどっちだ」という声も強まっている。過激派組織「イスラム国(IS)」の出現以来、彼女たちを見ると“爆弾ベルトを巻き付けていないか”とつい警戒するという人も世界各地で残念ながら増えているのが現状だ。罪のないムスリムが堂々と街を歩ける平和な日が一刻も早く戻ってくることを祈らずにはいられない。

※ 画像はnydailynews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)