“動画を見つけ、視聴する場”としての機能強化を発表したFacebook。いずれYouTubeを脅かす存在となるのか?

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常に新しい動画機能を開発すべく、さまざまなテストを実施しているFacebook。今年8月にはセレブや著名人が動画をライブ配信するMentionsをローンチし、9月にもフィード上で360動画を視聴できる機能も追加しました。

そして今月13日の発表によると、移動中にフィード上の動画を見たり、ゆっくり座りながら次から次へと動画を楽しんだりと、もっと多様な動画体験をユーザーに提供すべく、新しい機能をテストしていることを明らかにしました。

オススメ動画

新機能の1つ、Suggested videos(オススメ動画)は、フィード上の動画をタップして視聴すると、関連する動画が次々に表示される機能です。まだテスト段階ではあるものの、ユーザーはこのオススメ動画を通して、より多くの動画を視聴するという結果が得られたとのことです。

すでにiPhone用アプリでは世界各国で本格展開が進められており、現在はここに動画広告を入れるための試験を行っているそうです。ウェブ版もすでにテストが始まっており、Android用アプリでも数カ月以内のテスト開始が予定されています。

▼動画をタップすると背景が暗くなり、興味のある動画が次々に流れてくる

またFacebookは、例えばミュージックビデオなどを視聴しながらフィードも読み進めたいといったユーザーのニーズに応えるべく、動画をフローティングスクリーン化し、Facebook上で複数のタスクを同時進行できるような仕様もテストしています。

動画セクション

自分が保存した動画や過去に視聴した動画、ともだちから共有された動画、フォローしているページが配信した動画などを整理し、視聴できる動画専用コーナーのテストも予定されています。この動画セクションにより、ユーザーは関心のある動画をFacebook上で見つけ、視聴し、シェアしやすくなります。

iPhone用Facebookアプリの最下部、あるいはウェブ版Facebookのニュースフィードの左側にある”お気に入り”内に新設される「動画」アイコンからアクセスできるよう設計されているそうです。

現在は限られたユーザーを対象にテストが進行中で、視聴動向を見ている段階とのことです。

現時点では、動画検索エンジンや動画マーケティングのプラットフォームとしてはYouTubeが世界一のポジションを守っています。しかし上述のようにFacebookもまた、人々が動画を視聴する場としての拡充を進めており、将来、動画を探しにFacebookにアクセスする、という日が来るのかもしれません。

Testing New Video Experiences on Facebook

Posted by Facebook Media on 2015年10月13日