IBMの人工知能Watson活用のヘルスケアサービスをソフトバンクが3月開始。月額100円、肥満DNA検査のオプションも

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ソフトバンクとFiNCは、人工知能IBM Watson(ワトソン)を活用したヘルスケアサービス「パーソナルカラダサポート」を3月開始します。個人データをIBM Watsonが解析、その人に合った食事や運動メニューのアドバイスを受けられます。

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パーソナルカラダサポートは、個人データに基づいた「あなただけの"食事+運動"メニューの提案」を売りにするヘルスケアサービスです。

具体的には、人工知能IBM Watsonを活用し、生活習慣・遺伝子検査・PHR(パーソナルヘルスレコード)を収集し解析。その結果に基いて、個人の特性に合った「食事+運動」アドバイスを提供します。このようなサービスは往々にしてユーザーを飽きさせない工夫が重要ですが、友達と交流するSNS機能、タスクをこなすとポイント付与されサプリ購入に使える機能などで継続意欲を高めます。

なお、遺伝子検査は有料オプション、価格は9800円。申し込むと検査キットが自宅に送られます。綿棒で口の中の粘膜を採取するタイプで、それを返送することで、解析したデータがスマートフォン上のアプリに反映されます。

遺伝子検査では自分の肥満タイプがわかります。例えば"脂質"で太りやすいタイプなのか、"糖質"で太りやすいタイプなのか。分析結果のアドバイスは『足に筋肉をつけないといけないから、こういう運動が合ってるよ』『糖質代謝が苦手だから、甘いものを控えよう』『お腹が出やすいタイプなので、お腹のトレーニングをしましょう』といった具合です。

担当者は『よく◯◯ダイエットとあるが、痩せる人と痩せない人がいるのは、その人に合っていないから。なんでも一般化するのではなく、パーソナライズしたアドバイスが必要』と話します。

また、ソフトバンクの「スマート体組成計」と連携し、体重などのPHRデータを自動記録してグラフ化してくれる機能も搭載します。

なお、睡眠時間や食事投稿などはマニュアルの手打ちです。面倒ではありますが、前述のユーザーに継続してもらう工夫として 、各タスクにポイント制を採用。目覚めの気分を入力すると3ポイントが貯まるという具合で、貯まったポイントはサプリメントの購入に使えます。なお将来的には、他のウェアラブルデバイスとの連携や独自ウェアラブルデバイスの発売も検討しているとのこと。

こちらが肥満遺伝子検査キット(有料オプション)

オーダーメイドのパーソナルサプリメント(有料オプション)。その他、血液検査、管理栄養士によるマンツーマン指導などの有料オプションも用意します。

担当者は同サービスのターゲットについて、特に痩せたいのに痩せられないダイエット難民に訴求したいと話します。『健康になることが最終目標。ダイエットは目的ではなく手段』(担当者)といい、パーソナライズしたデータで健康管理を強力にサポートするとしています。

パーソナルカラダサポートは2016年3月以降にサービスを開始予定です。