学生の窓口編集部

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2020年の東京オリンピックに向けて建設が予定されている新国立競技場。建設予定費が約2,500億円と発表され、「高すぎる!」と問題になりました。では、日本の他の主要競技場の建設費(総工費)はどれくらいだったのでしょうか? 調べてみました。

■規模は違えど、どのスタジアムも総工費は1,000億もいかない!

●日産スタジアム(横浜国際総合競技場)……約603億円
約7万2,000人と、国内最大級の収容人数を誇る屋外多目的競技場が日産スタジアムです。収容人数約8万人を予定している新国立競技場に近い規模の競技場ですが、比べるとかなり安く感じますね。

●味の素スタジアム(東京スタジアム)……約307億円
収容人数約5万人の味の素スタジアム。こちらも屋外多目的競技場ですが、新国立競技場の2,500億と比べると約8分の1ほどのようです。

●ヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)……約401億円※改築時の工費
1964年の東京オリンピック時に建設されたヤンマースタジアム長居。1994年に大規模な改築を行い、収容人数約5万人になっています。そのときの工費が約401億円でした。

●埼玉スタジアム2002……約356億円
2002年の日韓ワールドカップのために建設されたサッカー専用スタジアムです。収容人数は約6万4,000人。サッカー専用スタジアムとしては国内最大級です。

豊田スタジアム……約340億円
こちらもサッカー専用のスタジアムです。収容人数は約4万5,000人ですが、総工費は約340億円と割高感があります。

●デンカビッグスワンスタジアム(新潟スタジアム)……約300億円
Jリーグの『アルビレックス新潟』がホームスタジアムとして使用している多目的競技場。収容人数は約4万3,000人です。

東京ドーム……約350億円
日本初のドーム球場の東京ドームは約350億円の建設費用が掛かっています。野球専用スタジアムとしては最大級の約4万6,000人(イベント時は約5万5,000人)の収容人数を誇ります。

●札幌ドーム……約422億円
札幌ドームは野球だけでなくサッカーの試合も行われる多目的ドーム球場です。野球、サッカー興行時の収容人数は約4万人(最大収容は約5万4,000人)。建設費は約422億円と東京ドームよりも高額です。

●ナゴヤドーム……約405億円
中日ドラゴンズがホームにしているドーム型野球場。収容人数は約4万人となっています。

●京セラドーム大阪(大阪ドーム)……約498億円
大阪市にある京セラドーム大阪。主に野球の試合が開催されています。建設費は約498億円となっています。

●福岡ヤフオク!ドーム(福岡ドーム)……約760億円※総事業費
福岡ソフトバンクホークスのホームスタジアム。日本の野球本拠地球場では最西に位置しています。周辺工事などを含めた総事業費は760億円と公表されています。
日本の主要なスタジアムの建設費、改築費、総事業費をまとめてみました。収容人数などの差はありますが、それでもどこも1,000億円にも満たない金額です。また新国立競技場の工費はあくまで「予定」。これ以上に必要になるかもしれませんし、さらに言えばこの金額は本体だけの費用で、屋根などのコストは含まれていません。7月に首相が「見直す」と発表しましたが、もし進んでいたらいくら必要になっていたのかちょっと恐ろしいですね。

(中田ボンベ@dcp)