ナッツに何らかの予防効果があるのか?

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イタリア国立神経学研究所の研究者らは、少量のナッツを月に1〜2回食べるだけでも全死亡率(あらゆる死因を含めた死亡率)とがん死亡率が低下すると発表した。

研究者らはイタリア在住の成人1万9368人を対象に、地中海食と肥満や疾患の関係を調査している「Moli-sani Study」を利用し、4年間にわたってナッツの摂取量とがんや心血管疾患、脳卒中などによる死亡率の関係を分析した。

その結果、ナッツをまったく食べない人と、1か月に2回以下は少量でもナッツを食べている人を比較した場合、食べている人は全死亡率が32%低下しており、がん死亡率が36%低下していた。また、月に8回以上食べている人では全死亡率が47%低下していたという。

研究発表は2015年8月27日、英国栄養学会誌「British Journal of Nutrition」オンライン版に掲載された。

参考論文
Nut consumption is inversely associated with both cancer and total mortality in a Mediterranean population: prospective results from the Moli-sani study.
DOI:10.1017/S0007114515002378 PMID:26313936

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