レッドソックス・上原浩治【写真:田口有史】

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1死満塁のピンチをしのぐも、右手首に打球直撃するアクシデント

 レッドソックス上原浩治投手が右手首の負傷により欠場を余儀なくされることになった。

 7日(日本時間8日)の敵地タイガース戦で9回途中に登板。右手首に打球を受けながらリードを守り、25セーブ目をマークした。試合後のレントゲン検査結果、骨に異常がなかったが、米複数メディアは上原の負傷の影響を伝え、タイガースとの連戦を欠場する見通しを伝えている。

 5点リードで迎えた9回にマスターソンが1死満塁のピンチを招いたところで上原が登板。イグレシアスを三振に仕留めて2死とした後、キンスラーが弾き返した打球に反応。動かした右手首に直撃した。三塁方向に転がったボールをすぐにつかんで一塁へ送球、試合を締めたが、直後、上原は痛みに顔をゆがめ、トレーナーに付き添われてグラウンドを去った。

ファレル監督「彼には驚かされた」

 その後のレントゲン検査では骨折等の骨の異常は見られなかったが、患部が腫れ上がるなどしており、地元紙「プロビデンス・ジャーナル」は8日(同9日)のタイガース戦だけでなく、9日(同10日)の同戦も登板できない可能性を指摘。またジョン・ファレル監督は上原が欠場の間は、田澤純一か新たに獲得したジェーン・マチを代役とする方針を示しているという。

 一方、上原は自身のブログで登板と負傷の状況を報告。「まさか登板があるとは思わなかった。五点差だったしね。セーブシチュエーションがいまいち良く分かってない…σ(^_^;)」と振り返りつつ、「とりあえず、三日間ぐらいはノースローかな…(^^;;」と今後の見通しを綴っている。

 また、上原が試合後、通訳を介して発した「いったんボールを投げたら体全体がグラブ」とのコメントは複数の米メディアに取り上げられており、「プロビデンス・ジャーナル」によると、それを聞いたファレル監督も「それは初耳だね」と笑みを見せた。「試合を決定づけるプレーをやり遂げることができるから、彼には驚かされたよ」とコメントしている。