ジョブズの暗黒面を描くドキュメンタリー映画「Steve Jobs: The Man in the Machine」予告編
強いカリスマ性で多くのAppleファンを生み出したスティーブ・ジョブズには、気難しく自分勝手で、友人や家族、従業員を振り回すような面もありました。そんな、ジョブズのダークサイドを描くというドキュメンタリー映画「Steve Jobs: The Man in the Machine」の予告編が公開されました。
ジョブズの映画というと、2013年に公開されたジョシュア・マイケル・スターン監督&アシュトン・カッチャー主演の「スティーブ・ジョブズ(原題:Jobs)」と、2015年秋に公開が予定されているダニー・ボイル監督&マイケル・ファスベンダー主演の「Steve Jobs」がありますが、今回予告編が公開された「Steve Jobs: The Man in the Machine」はアレックス・ギブニー監督によるドキュメンタリーです。
拍手と歓声に包まれた発表会の会場
「一緒に歴史を作りましょう」と聴衆を盛り上げるジョブズ
映像は、過去のジョブズの姿へと遡ります。
ジョブズと盟友スティーブ・ウォズニアックがガレージで創業したというお話は有名。
Appleを創業し、iMacや……
iPodなど、様々な革新的製品を生み出してきました。
しかし、彼の生み出した製品は愛されていても……
彼自身は愛されていなかった、とがらっとトーンが変わります。
ジョブズがアタリに勤めていたころ、仕事をウォズニアックに助けてもらったことがあるのですが、このとき会社からは7000ドルの報酬を得たにも関わらず、ジョブズは「700ドルもらったから山分けしよう」と嘘をついてウォズニアックに350ドルしか渡しませんでした。このことを「友達だから、とても傷ついた」と振り返るウォズニアック。
不可能に見えることでも、まるで可能であるかのように他人に思い込ませる能力もありました。この能力は、Macintoshを開発したバド・トリブルによって「現実歪曲空間」と名付けられています。
Macintoshのエンジニアだったボブ・ベルヴィルは、仕事が厳しく拘束も長かったため、妻も子どもも失ってしまったと告白。
あちこちに爪痕を残し、ジョブズは2011年10月5日に亡くなります。
このドキュメンタリーは、ジョブズの光の面だけではなく、影にも迫ったものになるとのこと。アメリカでの劇場公開は9月4日からで、iTunesでも配信が行われます。日本でいつ頃見ることができるかはまだ不明です。