宮崎日大が秋のリベンジ!榊原監督の大胆采配に選手が応える!

↓両チームの戦歴↓【宮崎日大(第3シード)】[二回戦] 5−2 小林[三回戦] 10−0 日向(6回コールド)[準々決勝] 1−0 都城

【聖心ウルスラ(第2シード)】[二回戦] 12−2 本庄(6回コールド)[三回戦] 3−2 日章学園[準々決勝] 5−2 宮崎商

「リベンジの時が来た!」今チームから、OBでプロ野球出身の榊原 聡一郎監督になった宮崎日大は、幸先よく新人戦で優勝して、第1シードで秋の大会(第135回九州地区高等学校野球大会宮崎県予選)に挑んだ。しかし、九州大会出場をかけた準決勝で「聖心ウルスラ2−1宮崎日大(試合レポート)」。

 試合後、選手は肩を落とし、言葉が出ない。「早く帰るぞ!帰って練習するぞ!帰ってから弁当食べるぞ!」選手に何度も声をかけ、取材に応じることなく、ひむかスタジアムを後にした榊原 聡一郎監督。あの悔しさから、一冬を越え、待ち望んでいたカードがこの夏に実現した。

 準決勝「宮崎日大vs聖心ウルスラ」宮崎日大は右腕エース杉尾 剛史。聖心ウルスラは左腕エース大久保。2回表宮崎日大は7番木原修の犠飛で先制する。しかし、2回裏。聖心ウルスラは6番渡辺の右前適時打で試合をふりだしに戻す。その直後、二死一二塁1ボール2ストライクとなった場面で、宮崎日大榊原聡一郎監督は、早くも2番手黒木をマウンドに送る!このタイミングで交代?先発の杉尾も一瞬驚きを隠せなかったが、一塁へ就いた。ここで任された黒木が1球で三振にしとめ、チェンジ。

 その後、緊迫した投手戦が続いたが、5回表宮崎日大1番前田 禎史の内野安打間に、二走供利が好走をみせて生還!これが勝ち越しの決勝点となり、宮崎日大が決勝進出!

 宮崎日大のエース杉尾は、5回無死一塁から再登板して最終回まで無失点。普段、ポーカーフェイスの杉尾がマウンド上で息を荒げて暴れ投げるほど、魂のこもった渾身のピッチングをみせた!最終回には141キロ(球場表示)をマーク。

 また、宮崎日大の2番手黒木は、2回最終打者から5回先頭打者に対して、打者一巡(9名)を無安打の好投だった!長身から角度のある球を投げ込む黒木は、タイミングが取りづらく、打者からしてみれば1打席で攻略するのは大変難しいタイプ。聖心ウルスラ打線の一巡だけでもしっかりと抑えたのは、大きな仕事だった。

 宮崎日大は、榊原 聡一郎監督の継投策がピタリと当たり、聖心ウルスラを最少失点に抑えた。なによりも、秋に敗れた聖心ウルスラを負かして決勝に進めたことが、チームが勢いづく価値のある勝利だった。

 今大会、宮崎日大吉野 祥平主将の選手宣誓で幕を開けた。榊原 聡一郎監督の就任1年目に、新生宮崎日大の年にすることができるか?

(文=三角 竜之)

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