先手必勝!初回から流れを作り出した大体大浪商が快勝!

 時折吹く風は涼しいものの、目に痛いくらいの日差しが降り注ぎ続ける12時30分、大阪市南港中央野球場での第2試合、大体大浪商対東大阪大柏原が始まった。大体大浪商は昨夏準々決勝に進出している。今年も2回戦から登場し鳳を6対2、八尾を8対1で下し、ここまで順調に駒を進めている。東大阪大柏原は2回戦は久米田に9対2で勝利。そして3回戦では大阪商大高と対戦し、延長11回の熱戦を戦っている。スコアレスのまま突入した11回裏に1点を挙げ勝利するという劇的な波に乗り、2011年の夏以来の甲子園を目指す。

 大体大浪商は西田 光汰、東大阪大柏原・大岸 達也の両先発で始まった試合が動いたのは初回。大体大浪商は先頭の素川 集がいきなりツーベースで出塁。その後二死三塁としたところで、4番・柴田 武蔵にタイムリーが飛び出し先制。5番・西川 裕哉 も左中間へのタイムリーツーベースで続き、大体大浪商が2点を先制する。その後も勢いが続く大体大浪商。2回には1番・素川のタイムリー、3回にも一死二、三塁から6番・北川 諒の内野ゴロの間に1点と、立て続けに得点を奪い、4対0とする。

 東大阪大柏原は5回裏、この回先頭の6番・松原 悠大がヒットで出塁。エラーと送りバントで一死二、三塁のチャンスを作り出す。試合が落ち着きかけていただけに、ここで1点でも反撃をしておきたいところだったが、大体大浪商先発・西田がここから2連続三振を奪い、スリーアウトチェンジ。東大阪大柏原はチャンスをモノに出来なかった。

 逆に大体大浪商は7回表、ヒットとバントで一死一三塁とすると、ワイルドピッチで1点を追加。5対0と点差を広げる。

 東大阪大柏原は8回裏、代打・福村 隆太が四球で出塁した後、二盗を決める。1番・清水 翔太のタイムリーで1点を返すが、ここまでが精いっぱいだった。9回にも3番・津田 椋哉のタイムリーで1点を加えた大体大浪商が6対1で快勝。常に先手を取っての勝利だった。

(文=青木 有実子)

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