試合中盤から見せた今春準Vの実力!攻守で寝屋川を圧倒!

 昨日に引き続き、天気に恵まれ肌を刺す日光が痛いくらいである。非常に気温が高いものの、時折吹く風が暑さを少し和らげてくれる、そんな舞洲ベースボールスタジアムで行われた第1試合は大阪偕星学園vs寝屋川の一戦。

 今春の大阪大会準優勝で、ここまで2試合で18得点で4失点と春の勢いそのままに攻守ともに高いレベルを見せる大阪偕星学園と、ここまで3試合を戦い21得点で4失点の寝屋川との戦いは、序盤互いのミスから得点を取ることとなる。

 試合は初回、寝屋川の2番・西木渉が中前安打で出塁すると、バッテリー間のミスや四球から招いたピンチに大阪偕星学園は悪送球で1点を先制した寝屋川。

 逆転したい大阪偕星学園は、1巡目こそは初回の土生 敦弘の右前安打のみだったが、徐々に寝屋川先発の古賀 元太を捉え始める。3回に先頭の土生が四球で出塁し、2番・戸嶋 泰貴が犠打で送ると、3番・西岡 大和の中前安打で1点を返す。4番・田端も左前安打で続くと、一死一、二塁のチャンスで5番・濱口 尚弥の放った打球から三塁走者が三塁と本塁の間で挟まれるも悪送球で本塁がセーフとなり逆転に成功した大阪偕星学園。

 打線が活発になるにつれて、大阪偕星学園先発の姫野 優也は調子を上げる。逆転した直後の4回には3者連続三振と調子を取り戻す。

 エースが躍動した後の4回裏の大阪偕星学園の攻撃は、強風で打球を見失い安打となり貴重な得点をラッキーな形で追加した。さらに二死二塁から2番・戸嶋の左前安打で1点を追加。

 5回にも、大阪偕星学園の勢いは止まらい。5番・濱口が左前安打で出塁すると、続く6番・姫野が四球を選び無死一、二塁となった場面で、寝屋川は先発の古賀から山下 裕也に交替する。しかし、7番・野口 央稀が犠打を決め一死二、三塁とし、8番・福田 丈志がスクイズを決め2点を加え6対1とする。

 6回こそ互いに0であったが、迎えた7回に再び大阪偕星学園が攻めにかかる。2本の安打で作った無死一、三塁のチャンスで6番・姫野の犠飛で1点、8番・福田が右翼手頭上を越える安打で勝負あり。7得点差がついたためコールドゲームが成立した。

 打っては12安打、投げては先発の姫野 優也が寝屋川打線を2安打に抑え完投勝利。序盤こそ不安を見せるも中盤以降は危なげない戦いを見せた大阪偕星学園が完勝した。

(文=佐藤 友美)

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