鹿児島城西vs鹿児島情報

エース上原、4安打完封・鹿児島城西

　鹿児島城西の先発は右サイドスローのエース上原 幸真（3年）。対する鹿児島情報の先発は背番号19の2年生右腕・肝付大昌（2年）。両先発が互いの持ち味を出し合って、序盤2回まではゼロ行進で投手戦になりそうな雰囲気を醸し出していた。

　先手を取ったのは鹿児島城西だった。3回裏、簡単に二死となってから3番・田中翔真（3年）が内野安打で出塁。準々決勝の徳之島戦でも2打点を挙げている打撃好調の4番・石神聖貴（3年）がカウント1ボール1ストライクから右中間を深々と破る三塁打を放って先制した。

　その後、鹿児島城西は毎回走者を出し、押し気味に試合を進めるも、肝付の粘りの投球の前に追加点が奪えない。7回一死から連続四球を出したところで、鹿児島情報は竹之内 恒輝（3年）にスイッチ。後続を断ち、ここでも追加点を奪えなかった。

　鹿児島城西のエース上原は序盤から快調に飛ばした。ベースの横幅を目一杯使い、丁寧に低めを突く投球が最後まで崩れず、鹿児島情報打線を散発4安打、終わってみれば三塁を踏ませない圧巻の完封勝利で、6年ぶりの夏決勝進出の立役者だった。

（文＝政 純一郎）