コツコツと得点を重ねた城東工科!岸和田産の追走を振り切り5回戦へ

 1試合目終了から、やや雲が多くなり風も強くなってきた舞洲ベースボールスタジアムで行われ第2試合は城東工科vs岸和田産の戦い。ここまで岸和田産は、3試合を戦い34得点の強力打線に加え2失点と守備も安定している。城東工科は2試合を戦い17得点で8失点の内容。本日は、どのような試合を展開したのか。

 試合は、初回から動いた。先手を取ったのは、城東工科。1番・徳山 篤と2番・塩木 奨真が連続四球で出塁すると、二死二、三塁の場面でバッテリー間にミスが出て1点を先制。

 さらに3回には2つの四球から生まれた二死一、二塁のチャンスに4番・桶本 隆太が右前への安打で応え1点を追加。5回にも先頭の1番・徳山に中前へ打球を運ばれ、出塁するとすぐさま盗塁しチャンスを広げる。二死二塁で、再び4番の桶本が右前安打を放ち1点と、こつこつと得点を重ねていく城東工科。

 しかし、ここで岸和田産も黙ってはいない。3対0と得点差を3点に開かれた直後の5回裏の攻撃では、先頭の7番・松本 源志が四球で出塁すると二死二塁の場面から1番・松本 和真の内野安打と2番・奥村 隆生の四球で二死満塁となったところで牽制の送球が逸れて3塁走者が生還して1点を返す。

 得点差を広げたい城東工科は、7回に四球で出塁した走者を、またしても4番の桶本が中前安打で還し1点を加える。が、岸和田産もその裏に、8番・信貴 健吾が四球で出塁し、9番・日高 浩佑の左翼線上への当たりが2塁打となり一死二、三塁のチャンスを迎える。ここで1番・松本和が遊ゴロに倒れる間に信貴が生還し1点を返す。

 2点差で迎えた最終回に、試合を決めにかかった城東工科は最後の攻めに出た。先頭の9番・大石 雅樹が四球で出塁し、1番・徳山が犠打で送る。二死三塁の場面で、城東工科の勢いに押されたのか、またしてもバッテリー間にミスが出て1点を献上してしまう。

 3点差が重くのしかかった岸和田産は、9回の攻撃を3人で抑えられ試合終了。

 安打数だけで言えば、城東工科が5本に対して岸和田産は6。この試合の城東工科の得点の場面を振り返ると、4番の桶本 隆太の3本の安打で3得点と、2つのバッテリーミスから2得点であった。また、失点の多くが四球から出したランナーによる得点だったため、打ち込まれずして失点したことが悔やまれる岸和田産。

 しかし、最後まで逆転したいと粘る岸和田産と、追いつかれないように追加点を奪いにいく城東工科。両チームからの非常に高い熱意が伝わってくる緊張感のある好ゲームであった。

(文=佐藤 友美)

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