都立小平vs啓明学園

昨夏8強の都立小平が相手のミスや四死球を見逃さず着実に得点し勝利！

　肌を刺すような太陽の日差しが強い中行われた八王子市民球場での第1試合は、都立小平vs啓明学園。昨夏8強の都立小平に対して、啓明学園は登録メンバー11人で戦う。

　試合は、初回から動いた。1回表の都立小平の攻撃は、四死球からから得た二死満塁の場面で、6番・中井 靖之が死球により出塁したことで三塁走者が押し出しとなり生還し先制。無安打で1点を得た。さらに7番・佐藤 圭介の適時打で2点を追加。8番・石橋 幸大も死球で出塁し再びに二死満塁のチャンスを作るも、啓明学園先発の奈良井 巧がこれ以上の追加点は許さなかった。この回、都立小平は安打1本で3点の先制に成功した。

　2回こそ、都立小平は0に抑えられたものの、3回から6回まで小刻みに追加点を重ねる。3回は、8番・石橋の安打で1点。4回は、4番・菊地 元哉の中前安打で1点。5回は、3番・鈴木 大和の犠飛で1点。6回は、相手のミスから2点、1番・長嶋 恭兵の左翼手頭上を越える2塁打で1点を追加し、6回を終えて9対0とリードを広げる。

　意地を見せたい啓明学園は、7回裏の攻撃で奮闘する。先頭の4番・落合 遼が右前安打で出塁し、二死後に7番・秋山 大も右前安打で続く。二死一、二塁のチャンスを作るも最後は都立小平の3番手投手で背番号1をつけた福井 丈史が抑えて試合終了。

　都立小平は9得点を得たものの、安打数は7。2桁の四死球や相手のミスを見逃さず得点に結びつけていた点が、昨夏8強の強さではないかと感じた。守っては、都立小平先発の石原 稜平が5回を投げて被安打1と好投。全体を振り返っても、初回の大川 翼、7回の落合 遼、秋山 大に与えた3本のみと危なげない戦いを見せてくれた。

　勝利した都立小平は、7月16日に多摩市一本杉公園野球場で都立拝島との対戦が決まった。

（文＝佐藤 友美）