県立北条高等学校（愛媛）
瀬戸内海に面し、穏やかな気候で知られてる愛媛県。その県庁所在地である、松山市の海沿いに位置する県立北条高校。生徒が学びたい科目を組み合わせて自由に時間割を組む総合学科という特色のある形態を採用し、一人ひとりの個性を伸ばすキャリア育成を実践しています。また、福祉、食物、被服、コンピュータ、商業、英語など、将来を見据えた資格を在学中に取得することができます。
野球部も、「目標は甲子園 目的は人間形成」という部訓を掲げており、野球だけではなく、人間的な成長にも重きを置いています。チームは昨年春、27年ぶりの県大会ベスト4（試合レポート）に輝くと、今春も県ベスト8を達成。着実に力を付け始めています。
チームを率いるのは名将として知られる澤田 勝彦監督。1996年夏の甲子園では、松山商を率い、全国制覇。決勝戦の熊本工との試合は、球史に名を残した「奇跡のバックホーム」で有名です。澤田監督のもとで甲子園を目指す北条高校のみなさんに、夏へ向けた熱い想いをたくさん語って頂きました！
チーム基本情報を紹介！■ 北条高校の平田 伊吹君（学年：3年/役職：主将）にお話を伺いました！
Q. 部員は何人いますか？
1年生が20人、2年生が16人、3年生が13人の合計49人です！
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか？
16時から20時の4時間です。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭で他の部活と共用で使用していますが、グラウンドを借りて練習する日もあります。
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて澤田 勝彦監督と選手たち（県立北条高等学校）
Q. 今年のチームのウリ（セールスポイント）を3つ教えてください。
「守備からリズムを作る」「1点差を勝ち切れる」「先制点が取れる」の3つです！
Q. 守備からリズムを作ることができるのは自分たちの野球ができている証拠ですね！では春季大会を振り返って、収穫や課題などはありましたか？
要所での走塁ミスや、守備のミスを直していくことが課題です。
Q. 「目標は甲子園、目的は人間形成」とお聞きしましたが、高校野球の経験が普段の生活で生きているなと感じることがありますか？
落ちているごみを見て、見て見ぬふりをできなくなりました。また、委員や係を率先してできるようにもなりました！
Q. 野球だけではなく、人間的にも成長しているとは素晴らしいですね！ところで、夏に全力を出し切るために取り組んでいることはありますか？
自分達がやれることに全力を傾ける、ということをしてきました！
Q. 全力を出すことは、簡単に聞こえて非常に難しいことですね。では、北条高校野球部で、選手達が独自に考えた約束や決め事はありますか？
落ちているごみを拾うこと。グラウンドに入れば、上下関係は無くなるということです！
Q. 上下関係が無くなるとは意外ですね！では、夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習していますか？
一球の重みを感じています。「これを落とせば爆発してしまう」というくらいの気持ちで一球を取りに行っています！
Q. これは落とせないですね…！ありがとうございました！では、このチームのキーマンを教えてください！
平田 伊吹、渡邉 潤、西浦 勇世です。僕、主将の平田は、チャンスでのバッティングがウリであり、エースの渡邉はストレートとスライダーのコンビネーションが抜群です。そして西浦はムードメーカーとして重要な存在です！
投打、そしてチームにとって重要な3人ですね！ありがとうございました！
[page_break:指導者が語る！このチームの強み]ここからは、主将の平田 伊吹君に加えて、副首相の西浦 勇世君にもお話を伺います！
右から平田 伊吹主将と西浦 勇世副主将（県立北条高等学校）
Q. 高校野球のどんなところが好きですか？
平田 伊吹（以下「平田」）：何が起こるかわからないところが好きです！西浦 勇世（以下「西浦」）：普段が正直に出るところです。
Q. 一番好きな練習は何ですか？
平田：3か所バッティングです！西浦：同じく、3か所バッティングです！
Q. バッティングはやはり人気の練習ですね！では、キツいと感じる練習はありますか？
平田：坂道ダッシュです。西浦：これも同じく坂道ダッシュです。
Q. 言葉だけで脚が重たくなってきますが、夏に生きてきそうですね！では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか？
平田：大阪桐蔭です。すごい選手が多くいるから、戦ってみたい！西浦：同じく、大阪桐蔭です。日本一に最も近いチームだからです！！
Q. 一番好きな応援歌は何ですか？
平田：「ロッキー」です！西浦：阪神タイガースのチャンステーマです。
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください！
平田：「日々成長」！西浦：「我以外皆師なり」
ありがとうございました！
指導者が語る！このチームの強み■澤田 勝彦監督に質問！
Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか？チームの強みとともに教えてください！
チーム編成において、常に意識しているのが、投・攻・走・守の4部門のバランスの取れたチームです。高校野球トーナメントでの戦いの中で、「投手力を含めて守備から、攻撃のリズムをつかむ」チームに近づけるよう、夏に向けて強化していきたいですね。エース渡邉 潤を中心に余分な失点を無くし、ワンチャンスをものにする強さを持ったチームを目標に、更なる強化を目指しています。
着実に力を付ける北条。甲子園に向けて一歩一歩、歩みを続けているようです！ありがとうございました！
