県立鹿児島水産高等学校(鹿児島)

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 カツオの水揚げ量が全国有数の枕崎港。その枕崎港がある鹿児島県枕崎市にあり、水産に関する教育を主に扱うのが鹿児島水産高等学校です。海洋科をはじめとして、海のスペシャリストを目指すための授業が展開される鹿児島水産では、長期乗船実習のため、試合に出られない生徒が出ることもあります。また、県内唯一の水産高校として、幼稚園や小中学校に赴き、児童・生徒への水産業への興味・関心の向上を図る「どこでも授業」というものも開催し、まさに地域に密着した高校となっています。

 野球熱が高く、気持ちの入ったチームが多く集まる鹿児島県にあって、こちらも負けじとチームワークを武器に真っ向から戦う鹿児島水産。今年の春は薩南工と2回戦(試合レポート)で対戦し、終盤まで1点を争うシーソーゲームを繰り広げるも1点に泣きました。「奇跡を起こせ!!〜心〜」というテーマのもと、チームが一丸となって熱い夏を戦います!まずはチームを主将の竹迫 太成君に紹介していただきましょう! 

チーム基本情報を紹介!

■ 鹿児島水産高校の竹迫 太成君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!

Q. 部員は何人いますか?

 1年生が13人、2年生が6人、3年生が9人の合計28人です!

Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?

 16時から19時半くらいです。

Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。

 野球部専用の第二グラウンドがあります。レフト100m、ライト97mとなっています。

Q. 海からすぐのところにグラウンドがあるそうですね。

 はい。グラウンドは校舎から道1本挟んだところで、すぐ近くに海があります。海風は、冬は寒いのですが、夏は涼しいため環境としてはとてもいいんです。しかもグラウンドから見える夕焼けはとても美しくて、夜まで練習をしたときには流れ星も見えるんです。練習終了後にはその綺麗さに見とれて浸ってしまうほどです。

これは何ともうらやましいですね!ロマンチックです!

[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。

 1つ目は「打力が高いこと」です。波に乗ると、連打が出ることがウリです。2つ目は、「投手陣が豊富である」ことです。特に3年生が4人いて充実しています。3つめは「部員が明るく、チームワークが良い」ことです!

Q. 投打に加えて、チーム力も兼ね備えるとは良いチームですね!では、春季大会を振り返って、収穫や課題はありましたか?

 収穫は、投手力の向上が見られたこと、冬場に取り組んだ打撃練習の成果をチャンスで発揮できたことです。課題としては、守備が挙げられますね。特に細かい連携プレーを再確認しなければいけません。

Q. 今後いかに守備を強化できるかにより、結果が左右されると!ところで、水産高校の授業を学ぶ中で、野球に生きているなと感じる部分はありますか?

 キツい実習に生徒が協力して取り組むことは、野球のチームプレーに生きてくるのではないかと思います。

Q. 水産の実習もやりながら、野球もする。忙しそうですが、充実した日々のようですね!では、暑い夏に全力を出すために行っている取り組みがあれば教えてください。

 ベンチと守備位置とを全力ダッシュで行き来することと、ポール間ダッシュです!

Q. ではこの2年半、野球部が活動していく中で苦労も多くあったと思いますが、どのように乗り越えてきましたか?

 選手だけで、あるいは監督も含めてミーティングを行いました。

Q. コミュニケーションを取ることは最も重要ですね!他には、野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください!

 昨秋の県大会、2年生の海洋技術コースの4名が長期乗船実習に行ってしまい、残りの10人で戦いました。10人で1勝をして、船に報告し、実習中の4人からも励ましの連絡がありました!

Q. 水産高校ならではのエピソードですね!海の上でも繋がる絆で1勝を勝ち取ったわけですね!今は夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習をしていますか?

 緊張感を持って、一球一球に向かい合っています。また、「奇跡をおこせ!!〜心〜」をチームテーマに掲げ、悔いのないように練習しています!

Q. ありがとうございます!では監督!このチームのキーマンを教えてください!

 竹迫 太成です。竹迫は、明るいムードメーカーです。センターで外野の中心として動き、守備範囲が広く、レフト、ライトにも常に声かけを行っています。打撃では、思い切りの良いスイングで地区大会ではホームランも放っています!

主将は攻守の要だけではなく、雰囲気作りにおいてもチームの要でもあるということですね!ありがとうございました!

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 ここからは、主将の竹迫 太成君に加えて、沖園 恵太君にもお話を伺います!

沖園 恵太選手(県立鹿児島水産高等学校)

Q. 高校野球のどんなところが好きですか?

竹迫 太成(以下「竹迫」):みんながしっかりしているところです。沖園 恵太(以下「沖園」):高校野球ファンも多く、熱いところです!

Q. 一番好きな練習は何ですか?

竹迫:フリーバッティングです。沖園:バッティング練習です!

Q. 打撃練習が人気ですね!では、キツいと感じる練習はありますか?

竹迫:走トレです。沖園:同じく走トレですね…。

Q. 走り込みは夏の体力作りに欠かせませんね!頑張ってください!では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?

竹迫:薩南工です。春に負けたから、借りを返したいです。(試合レポート)沖園:甲子園に行くチームです!

Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!

竹迫:「ホームラン」!沖園:「勝ちは一人で作れない」!

みんなで勝利をつかみに行きましょう!ありがとうございました!

指導者が語る!このチームの強み

■中窪 寿監督に質問!

Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?チームの強みと共に教えてください!

 少人数のチームなので、一人一人のレベルの高さをチーム力に活かせすことを目指してきました。夏に向けては、勝負所を全員が意識して、接戦を勝ち切れるチームを目指しています。強みはチームワークです。

少人数であるが故に生まれるチームワーク。一丸となって熱い夏を送ってください!ありがとうございました!