軟水?硬水?ミネラルウォーターの賢い選び方

写真拡大

一般的に日本の水は軟水、ヨーロッパの水は硬水といわれています。マグネシウムやカルシウムの含有量によって決まる、水の硬度。世界保健機構(WHO)では、軟水は1リットルあたり120ミリグラム未満、硬水はそれ以上のミネラル分を含むことをガイドラインとしています。

軟らかい水と硬い水には、どのような違いがあると思いますか?

軟水の大きな特徴は、体に吸収されやすいことでしょう。クセのない飲み口で、じっくり浸みていくような感じです。コンブやカツオの出汁をとるときも、軟水なら食材に入り込んで、そのまろやかなうまみを上手に引き出してくれます。和食を作るなら、ヨーロッパの水より日本の軟水が良いのです。

一方、硬水は、日本人の私たちの口には少し飲みにくいと感じるかもしれません。でも、マグネシウムやカルシウムが豊富に含まれているので、ふだんの食生活でミネラル不足が気になる人にオススメです。リゾットやパエリアのように硬めに炊きあがったほうがおいしい米料理には、硬水がぴったり。カルシウムがお米の繊維質に入り込み硬さが保たれるので、パラリと仕上がります。

ミネラルウォーターをよく知れば、料理によって使い分けることもできます。身近な水をもっと意識して、賢く選択しましょう。 《anan NEWS》