「エリンが挑戦!にほんごできます。」の出演俳優たち。(撮影:東雲吾衣)

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国際交流基金は25日、外国人のための日常的な日本語映像教材「エリンが挑戦!にほんごできます。」の記者発表会を東京都港区のアーク森ビルで開いた。ミニ・ドラマ仕立ての教材には、雑誌やテレビで活躍する若手の俳優を起用し、「世界の若者たちにクールな日本を理解してもらう教材」(小倉和夫理事長)としたい考えだ。

 同基金が制作した映像教材は23年ぶり。語学学習と異文化理解を目的としており、海外の高校で、日本語を1〜2年勉強した程度の語学レベルの学生を対象にしている。同基金によれば、日本語を学ぶ外国人は世界で250万人ほど。最近は、アニメやマンガをきっかけに日本の文化に興味を持つ外国人が増えてきたことから、CGアニメを使用するなどし、親しみやすい内容に仕上げたという。

 ミニ・ドラマの設定は、海外の高校で日本語を学習した留学生エリンが日本の家庭にホームステイし、言葉や文化を理解するというもの。買い物の仕方や、バスの乗り方など、日常生活で使う日本語を中心に学べる作りだ。中には「コンビニおにぎりの包装の開け方」などの変わった項目も。

 教材の製作を担当した日本語国際センターの担当者は「これまでの教材のように、日本的なものを強調するのではなく、10代後半の若者が日本文化に興味を持つきっかけになれば」と同教材について説明している。

 10月6日からはNHK教育テレビ(毎週金曜日23:00〜23:20など)、7日からはNHKワールド(毎週土曜日20:30〜20:50など)で放送を開始する。2007年4月にDVD全3巻を発売予定(Vol.1〜/予価2400円・Vol.3/予価2400円)。【了】