ダイムラー・クライスラー日本が28日に発売した新型ディーゼル車「E 320 CDI アバンギャルド」(撮影:吉川忠行)

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ダイムラー・クライスラー日本(東京都港区、ハンス・テンペル社長)は28日、第3世代の新型ディーゼルエンジンを搭載した独メルセデス・ベンツの上級中型車「E 320 CDI アバンギャルド」を同日から国内販売を始めると発表した。

 同車に搭載されたのは2005年春に開発された排気量3リットルのV型6気筒CDIエンジンで、添加剤を使わずにススの排出を大幅に削減するDPF(粒子状物質除去フィルター)を装備するなどの改良を施した。排気量5.5リットルのV8エンジンに相当する走行性、2リットルの4気筒エンジン車に匹敵する低燃費を兼ね備えたという。

 ディーゼル車の国内投入は、排ガス規制強化の影響で一時撤退した02年末以来で約4年ぶり。同日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開いた発表会見で、テンペル社長は「日本のお客さまにもテクノロジーの利点を味わってもらいたい」とアピールした。

 価格は、セダンタイプが840万円、ステーションワゴンタイプが877万8000円。【了】