かねてからの希望が叶ったロシツキ(写真:EFE提供)
 チェコ代表で、ボルシア・ドルトムントに所属するトーマス・ロシツキが、メディカル・チェックをパスし、移籍金600万ポンド(約12億円)でアーセナルに入団することが決まった。

 ロシツキは母国メディアに対し、以前からアーセナルでプレーしたいと公言していたという。
「もしクラブを自分で選ぶことができるなら、アーセナルがいい。最高の選手、ティエリ・アンリがいるからね」

 ロシツキはすでにワールドカップを控えたチェコ代表の合宿に参加しているが、昨日特別に許可を得てロンドンに飛んでいる。

 90年代、欧州王者に輝いたこともある名門ドルトムントは現在財政難にあり、チームが抱えるタレントを放出せざるを得ない状況。ロシツキの移籍も時間の問題と言われていた。

 アトレティコ・マドリーを筆頭に、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルンなど幾多の名門から狙われていたチェコの至宝ロシツキ。条件面で折り合わず、移籍実現には時間を要したが、プレミアの舞台で華麗なプレーを披露するのは間違いないだろう。