画像提供:京都造形芸術大学

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 「露出はアタシらにとってファッションの一部なの!」と宣言するかのように、だんだんと身にまとう布地の面積が小さくなっていく現代の乙女たち。パンツの一部を見せつける「見せパン」なんてものまでも、もはや常識の範疇でさえあるのだが、ここに来てそれをしのぐ、さらなるSEXYアイテムが登場した。

 その名も、「女性用ふんどし」。先日行われた「京都ビジネス交流フェア2006」で、「オシャレな男性用ふんどし」とともに発表されたこの作品。デザインを京都造形芸術大学の学生、製作を京都府北部の繊維企業グループ「MAAFF(マーフ)工房」が担当しているという。そもそもなんで「ふんどし」なの?

 「MAAFF工房さんから依頼があったんです。もともとは独自のデザインで製作しようとしていたそうなんですが、『さらなる活性化を図りたい』とのことで学生によるデザインを頼まれました。私自身もふんどしという、普段の生活からは遠くかけ離れた存在に興味が湧いたので、お受けすることにしたんです」(京都造形芸術大学・藤井秀雪教授)

 藤井教授が呼びかけた結果、ファッションデザインコースの学生4人が集まった。歴史を紐解き、「ふんどしとは何か」ということについて探究を重ねた末に、次のような答えにたどり着いたという。

 「『ふんどしとは、日本人の知恵である』と。それを踏まえて提案内容を吟味していたところ、学生たちが『ふんどしの着用は何も男性に限らなくてもいいのでは』と言い出したんです。女性用ふんどしの発想は、そこから生まれました」(同氏)

 こうして開発された女性用ふんどしは、後部にリボンがあしらわれた「見せパン」ならぬ「見せふんどし」など、現代的な感覚がデザインに反映されていたのだった。う〜ん、まさにいにしえの知恵と現代の発想のコラボレーション。ちなみに、今後のご予定は?

 「ビジネスフェアでの展示が好評だったので、商品化の準備を進めているところです。それと同時に、次回作の構想も。今度は腰巻きに着目しているんですよ。和服の時代に女性用下着として扱われていたものなんですが、巻きスカート風にアレンジできれば現代女性にも受け入れてもらえるのではないかと」(同氏)

 「優ちゃんふんどし」「エビちゃん腰巻き」なんて言葉が誕生する日も、そう遠くはないかもしれない。着心地もバツグンとのことだし、女性諸君、試しに一本締めてみては? (安田明洋/verb)