CBS MarketWatchによると、米インターネット検索大手のグーグルは、米国内外で、検索キーワード広告の商標権侵害訴訟が相次いでいることから、広告収入が減少、売上高の大幅な落ち込みが予想されていることが27日までに明らかになった。インターナショナル・ヘラルド・トリビューンが伝えた。同社では、会社名などをキーワードとして検索を行った際、検索結果画面に載せる広告スペースをライバル社に販売しており、商標権を侵害されたとして、グーグルを相手取った訴訟が相次いでいた。

  商標権侵害となるのは、広告主が他社の商標を違法に利用することを可能にしたためで、仏旅行代理店「Bourse des Vol」は今月、同社名をキーワードにして検索を行った際、検索結果画面にライバル社の広告が掲載されていたとして、グーグルのフランス法人を相手取って起こした訴訟で勝訴、賠償金と裁判費用として9万7000ドル(約1020万円)を獲得している。同様の訴訟は、フランスだけで15件提起されており、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンも2月に勝訴した。グーグルの株価は24日、前日比0.15%高の179.25ドルで引けている。【了】