4日、テレビ朝日「報道ステーション」では「稲葉篤紀の全力疾走 in USA」と題し、プロ野球解説者・稲葉篤紀氏がシアトル・マリナーズのキャンプを取材した様子を伝えた。

まずはチームのエース格である岩隈久志を直撃した稲葉氏。岩隈は昨シーズン、メジャー日本人投手最多の15勝を挙げており、四球の数もメジャーで上位を争う少なさ。異国の地でも日本と同様“ミスターコントロール”と呼ばれる存在だ。

そんな岩隈に、稲葉氏は「ずっと気になっていた仕草がある」と切り出した。投球前に見せる胸の前で肘と肘をくっつけるような動作に着目した稲葉氏の問いかけに対し、岩隈は「体幹をしめるというか、内側から使うイメージ。(腕が体から)離れれば離れるほどコントロールも乱れてくる」と説明した。

稲葉氏が気になった岩隈の仕草とは、投球時にコントロールが乱れないよう体の近くで腕を振るイメージを持たせるためにやっているものだという。実際、ブルペンでもこの仕草を見せてからピッチング練習を行っている岩隈。「コースと角度を意識しながらある程度しっかり投げれてたので次は実戦に入っていければいい」とここまでの仕上がりに手応えを掴んでいる様子だった。

また、稲葉氏はメジャー屈指の強打者ロビンソン・カノのバッティング練習を見学した。カノと言えば、昨年11月、日米野球におけるデッドボールで右足小指を骨折した経緯がある。

日米野球にはコーチとして参加をしていた稲葉氏は、カノに話しかけると「日米野球の時に骨折させて申し訳ありませんでした」と改めて謝罪。カノが「謝らなくていいよ、それも含めて野球さ。問題ないよ。アリガト」(番組の翻訳より)などと返答するや、「気さくでいいですよね」とその器の大きさに感心していた。