左から比留川游・矢野聖人・柳楽優弥・松本准平監督

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11月8日、映画「最後の命」初日舞台挨拶が新宿バルト9で行われ、柳楽優弥さん、矢野聖人さん、比留川游さん、松本准平監督が登壇した。

過去に傷つく彼らに起きた事件。悲劇を通り越した果てで見つける希望とは?世界が注目する日本人作家・中村文則氏の作品を初の映像化。

この映画について松本准平監督は「中村文則さん作品が大好きで『掏模(スリ)』が面白かった。中村氏の原点に挑戦したかった。最後に感動できる作品だったので映画化したかった。」と思いを語った。

演じた役についての印象について明瀬桂人役の柳楽優弥さんは「最近はキャラの濃い役が多かったが、この作品の役はデビューした頃に演じていた原点に近い役。監督に『桂人は自殺に憧れている』と言われ覚悟を決めました。」、冴木裕一役の矢野聖人さんは「挑戦的な役だったので、不安もいっぱいありました。」、小泉香里役の比留川游さんは「台本をいただいた時に香里に共感できました。自分に矛盾を抱えていたり、心に闇があったりするところが理解できました。初めての映画出演だったので、共感できる役でやりやすかったです。」とそれぞれ語った。

撮影中のエピソードとして松本准平監督は「内容が暗かったので現場は重かった。そのぶん打ち上げは大変盛り上がった。」、矢野聖人さんは「夢の中で桂人に襲われる夢を見ました。でも不快ではありませんでした。役に没頭していました。」、比留川游さんは「待ち時間で柳楽さんと待っている時があって私は話かけられているのかと思い答えていたのですが、セリフの練習をしていたので返事がなく恥ずかしい思いをしました。」とコメントした。

最後に松本准平監督は「今は生きやすい時代ではない。キャストもスタッフも一丸となって青春した映画でした。みなさんの心に何かが届いてくれたら嬉しいです。」、比留川游さんは「私にとって初映画出演でした。この映画に出会えて幸せでした。」、矢野聖人さんは「若い世代の方に特に観て欲しい。1人1人悩みを持っている。支えてくれる人がいないと生きてゆけない。そういうことをこの作品では語っています。」、柳楽優弥さんは「生きるのは楽しいことばかりではなく苦しい時もある。フとしたことに小さな幸せを感じたりする。10代の方の心に響いてくれるかもしれない。年上の方には暖かく見守っていただけたらうれしいです。」と挨拶を締めた。

映画「最後の命」は新宿バルト9他、絶賛公開中!

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映画「最後の命」 公式サイト