AKB48人気メンバー“まゆゆ”こと渡辺麻友(20)に対し「のこぎり襲撃予告」がなされていたことがわかった。5月25日、岩手県の握手会イベントで川栄李奈(19)と入山杏奈(18)が無職男にのこぎりで切られ重傷を負ったばかりなだけに、警察当局も捜査を開始したという。

 問題の予告は岩手襲撃事件が起きた日の夜、ネット掲示板「2ちゃんねる」で行われた。何者かが「AKB48の渡辺麻友の顔面をノコギリで切りまーす」というタイトルの完全な脅迫スレッドを立てたのだ。
 「書いた人物はスレッドの中で『自宅に押しかけて渡辺麻友の顔面をギコギコしまーすww 勘違いブスは撲滅しないとなww』と、極めて悪質な自宅襲撃&のこぎり攻撃を予告。岩手事件に触発された可能性が高く、こういった異常者は、本気で実行する危険性も十分ある。各警察に通報が相次ぎ、当局のサイバー捜査担当が動き出しています」(全国紙社会部記者)

 岩手事件の直後には、触発されてツイッターに「のこぎりで人傷つけて回りたい」などと書いた大学生が、偽計業務妨害容疑で逮捕された。「まゆゆ襲撃予告犯」が凶行に踏み切った場合、AKB48崩壊の危機に発展するのは間違いない。
 「岩手事件の直後、握手会は次々中止され、AKBグループの関連イベントも厳重警戒や延期に追い込まれる事態になりました。警察当局は、リスクの高い握手会商法自体を止めさせたがっている。もう一度同種の事件が起きたら、当局の激怒や世論の批判で、握手会が廃止に追い込まれるでしょう。AKBグループは握手会でビジネスを成立させてきた側面が強いので、すなわち崩壊を意味します」(芸能記者)

 折しも、6月8日にAKB48選抜総選挙開票が迫っている。正統派アイドルで、事実上人気ナンバー1の渡辺だが、昨年の総選挙は色物のHKT48指原莉乃に敗れ2位。今年5月21日に発表された総選挙速報順位でも指原に次ぐ2位で、悲願の初1位を本気で狙っている状況だ。
 「渡辺は、今回襲われた2人とは人気のスケールが違う。そんな渡辺が、総選挙前後にのこぎりで襲撃されたら一大事。関係者の中には、『まゆゆの初1位を妨害・阻止したい、指原の狂信的ファンによる襲撃予告ではないか』などと邪推する声すら上がるほど衝撃が走っています」(同)

 渡辺は5月30日に登場したイベントで、岩手襲撃事件について「私たちも、前に向かって一歩ずつ歩いていきたい」とショックをあらわにしつつも、総選挙について「絶対1位をとりにいきたい」と気丈に宣言した。ただ、芸能界周辺にはAKB48を恨み、打倒を目指す勢力が多数蠢いているのも事実。
 「テレビやグラビアはAKB48に占拠され、その他のアイドルたちの露出場所がどんどんなくなっている。芸能関係者からは『AKBさえ消えてくれれば』『解散してくれないか』という恨み節をよく聞きます」(芸能プロ関係者)

 CD購入枚数で総選挙の投票権利数や握手会参加時間が決まり、かつそうしたシステムによって増えたCD売上枚数で新曲ランキング1位を奪取する、いわゆる『AKB商法』への批判も根強い。本誌既報通り、指原への「殺害予告」もあったばかりだ。
 「なけなしの私財をAKB関連にほぼ全額投入し、生活苦になっている男性ファンもいる。アイドル界で一人勝ちの情勢だけに、“第2の岩手事件”は予断を許さない」(前出・社会部記者)

 今回の総選挙は厳重警備態勢に迫られる。