東京都内で昨年12月、女性を乱暴しようとした揚げ句、現金1万円を奪った東京、荒川区のタクシー運転手(61)の公判が3月17日、東京地裁で開かれた。

 勤務中に病院から自宅まで送迎した女性を狙い、後日『マッサージに来ました』と、無理矢理女性宅に上がり込み、コトに及ぼうとしたのだという。そんな卑劣な行為の被害に遭ったのは、なんと70代の老婆だったのだ。
 「高齢者の女性に対し、ベッドの手すりに両手をつかせ、臀部に自己の陰茎を押し付けたといいます。盗んだお金はパチンコで使ったそうです」(裁判を傍聴していたジャーナリスト・今井亮一氏)

 情状証人として出廷した被告人の妻によれば、これまで夫婦関係は良好だったが、ここ最近、「主人のほうが求めてこなかった」という。
 一方で、老婆を目の前に湧き上がる性の衝動をこう語った被告。
 「車の中でムラムラして性欲感が湧いて、被害者が頭に浮かびまして、性欲を満たそうってことで行きました…」

 こうした性欲を満たすため、ズボンのチャックも開け、被害女性宅に押し掛けたが、“未遂”に終わっている。それにはこんな理由があった。
 「被害者の体を触りながら自慰行為をしようとしていましたが、女性は紙オムツをつけていた。途中で尿の臭いを嗅いで性欲の減退を感じました」(同)

 被告には、懲役2年、執行猶予4年の判決が言い渡された。
 今後、性欲が湧いたときは巻島被告曰く「自分で処理するなり、女房とそういう関係を持たせてもらおうと思います」という。

 被害者の心痛は当然ながら計り知れないが、70代の高齢者に乱暴を働いた夫を、果たして妻は許せるのだろうか。