台湾の馬英九総統は7日、台湾訪問中のベルギー国会議員団と面会した際に「釣魚台(魚釣島の台湾名称)は中華民国に属する」と発言した。中国メディア・環球時報が報じた。

  記事は、馬総統が現地時間7日午前に官邸でベルギー国会議員団と面会、「釣魚台列島は中華民国に属する」と語る一方、各国・地域の防空識別圏が重なる場合には双方の協議によって解決すべきだとの見解を示したと伝えた。

  馬総統はまた、昨年8月に「東シナ海における領土問題において緊張を高めることなく、話し合いで解決すること。最良の方法は主権争いを棚上げし、資源を共同開発すること」を盛り込んだ「東海平和提議」を自ら示したことを説明。「提議」の構想段階で、ヨーロッパにおける北海の主権争いが「豊富な参考的価値を与えてくれた」と語った。

  台湾のトップが尖閣諸島を「中華民国のもの」と発言したことで大陸側から何らかの反発が出る可能性がある。しかし、大陸のネットユーザーからは「馬英九は口だけで何もできない」など、発言を相手にしない様子が伺えた。(編集担当:今関忠馬)