ユヴェントスFWカルロス・テベスは、黙っているタイプの人間ではない。マンチェスターの人たちは知っているだろう。アレックス・ファーガソン前マンチェスター・ユナイテッド監督や、ロベルト・マンチーニ前マンチェスター・シティ監督とも、騒動を起こすことをためらわなかった。

だからこそ、ユヴェントスでも、彼は自らを貶めようとする声に黙っていることはなかった。トリノへ向かう飛行機に乗る前に、テベスはオーバーウェイトを疑う声に対し、次のように反論している。

「僕はまだユーヴェに到着していないのに、もう僕がオーバーウェイトだとか、６キロやせなければいけないとかいう声がある。でも、体重を計ってもいないんだ。そういうことを耳にすると、笑ってしまうよ。その件について、ユヴェントスからは何も言われていない」

また、アルゼンチンのメディアに対し、テベスは代表について「もう終わったこと」だとコメントし、それは自らの選択ではないと話している。

「代表のユニフォームが好きなことは、誰もが知っている。でも、恋しいとは思わない。僕に対する代表の扉は閉まっているんだ。改めて分かったことだよ。理由を知りたければ、僕を招集しなかった今のテクニカルスタッフに聞いてくれ。僕は理由を知っている。でも、それを言うのは僕じゃない」

「（アレハンドロ・サベジャ）監督がほかのストライカーたちを気に入っているのは明らかだ。自分が次のワールドカップに出られないことも分かっている。大ブレイクしたとしてもね。もう諦めた。サポーターになることにするよ」

FWリオネル・メッシと衝突したとの声は否定している。

「テベスのサポーターとメッシのサポーターがいるのは事実だ。でも、僕らの間には一切問題がない。ドレッシングルームの中で、僕らは常にうまく一緒にやってきた」

一方で、テベスには朗報も届いた。イタリアに移籍したことで、イギリスで課された社会奉仕活動が、罰金処分へと変更されたのだ。テベスは無免許運転などで、250時間の社会奉仕活動を裁判所から命じられていたが、弁護士団の要請が受け入れられた。テベスは「理解を示してくれた裁判所に感謝している。助けてもらい、支えてもらったことに感謝する」と話している。