コンフェデ杯はグループリーグ2試合が終了し、日本がいるグループAはブラジルとイタリアの勝ち抜けが決定、グループBはスペインが2連勝で、ウルグアイとナイジェリアが2番目の椅子を争っている。日本は残念ながら1試合を残してグループリーグ敗退が決まったね。
  
確かに、ブラジル、イタリア、メキシコというグループは極めてレベルが高いけど、1年後の本大会を占うという意味合いも含まれた大会において、この結果は非常に残念であり、本大会に向けて何かを変えなければいけないという思いが湧く。
 
イタリアとの試合は、やはりネットメディアもテレビも、「日本よくやった」という論調で占められている。イタリア人が日本のことを賞賛しただの、ブラジルメディアが高評価しただの、関係ないのに韓国人が悔しがっている、なんていう記事すら並んでいる。ワイドショーは「惜敗」「善戦」のオンパレードだ。
 
日本が本気で世界のトップを目指すのなら、負けて讃えられているようでは未来がない。結果は1試合を残してグループリーグ敗退だ。ブラジルに惨敗し、イタリア相手には勝てるチャンスを逃した。この事実をきちんと受け止めなければならないよ。

 ブラジルもイタリアも、連勝でグループリーグ突破を決めても、その内容についてさんざん文句を言われる。世界の強豪がそういう環境でプレーしているというのは紛れもない事実だ。ブラジルに「惜敗」なんていう生ぬるい言葉はないよ。負けは負け。勝負の世界とはそういうものだと思うね。
 
こういうことを言うと、僕は辛口だと言われるのだけど、これが辛口だったら、世界のメディアは何口になるんだ? 激辛どころじゃすまないよね。
 
今の環境のままでは、ブラジルやイタリアを追い抜くことは不可能だ。ファンもメディアも成熟し、世界のトップと照らし合わせてどうか、という視点をブレずに持ち続けなければならない。1年後のブラジルW杯だけを見据えるのではなく、その先に日本が彼らを追い抜ける日が来るかもしれない。コンフェデ杯で学ぶべきは、ミスした選手だけでなく、日本サッカーに関わるすべての人だと思うね。