インテルは21日のセリエA第33節で、パルマにホームで1−0と勝利した。ホームでの連敗は3でストップ。現在の状況下では、アンドレア・ストラマッチョーニ監督にとって、勝ち点3を得たことで十分だったようだ。

「とても重要な勝利だ。我々は大変な緊急事態にあったからね。選手たちはサポーターや会長に向け、誇り高い、素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。試合前に会長がドレッシングルームで鼓舞してくれたよ。今日のインテルにこれ以上はできなかった。サポーターもそれを分かってくれ、支えてくれたんだ」

「前半はとても良いプレーで、クオリティーを出し、動きに継続性があった。後半になればコッパ・イタリアの試合を戦った影響が出ると分かっていたよ。パルマは(ジョナタン・)ビアビアニーを投入してから危険だったが、我々はうまく維持し、(サミル・)ハンダノビッチのセーブのおかげもあって、結果を残すことができた」

ストラマッチョーニ監督は最近、進退を問われている。選手たちはその指揮官のためにも勝利をもぎ取った形だ。

「私は本当にこのチームを大事に思っている。ストラマッチョーニのためというより、選手たちのための勝利だ。(観客から野次られたエセキエル・)スケロットがケガをしていたのにピッチに残ったことも強調しておきたい。だからこそ、彼は何度かトラップをミスしてしまったんだ。だが、スピリットは正しいものだった。ジョナタンも不当な批判をされていたが、今は良い時期にある」

プレーをつくる上では見事だが、守備に関してはまだ甘さがあるMFマテオ・コバチッチについて、ストラマッチョーニ監督はこのように述べている。

「彼は守備面を改善しなければいけない。今日は(ハビエル・)サネッティと(ズドラフコ・)クズマノビッチに守られていた。今は(ワルテル・)ガルガノと(エステバン・)カンビアッソがいないから、選択肢が限られる。だが、彼は3枚の中盤においてベストを発揮できるよ。これだけ若いのに、サン・シーロでこれほどうまくプレーできる選手はなかなかいない」

ゴール裏のウルトラスは、特にマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)に対する抗議の横断幕を掲げるなど、クラブの未来を疑問視している。

「チームには残り試合に集中してもらいたい。だが、クラブは今後に向けて重要なチームをつくりたいと望んでいるよ。だから、補強は確実にあるだろう。インテルにふさわしい位置を取り戻すべく、会長が重要なチームにしようとしていること、その意欲があることを、インテルサポーターが疑ってはいけない。とにかく、我々は次のパレルモ戦を見ている」