カラオケ「仕分け」のリン・ユーチュン、日本デビューへ

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(台北 23日 中央社)歌手のリン・ユーチュン(林育群)さんが去年、日本のバラエティ番組に出演して美声を披露、日本のネットでも「歌の天才」と評され、出演2回目では瞬間最高視聴率16.2%を記録、先日再度訪日して3度目の収録に臨んだ。会見では日本メディア12社がつめかけ、どうやって日本語の歌を練習したのかなど質問攻め。ローマ字の丸暗記で歌詞を覚えていたリンさんは、番組出演の際に簡単な日本語で受け答えができるよう、今家庭教師をつけて猛特訓中だ。

リンさんが昨年秋から出演しているのは、テレビ朝日の「関ジャニの仕分け∞(エイト)」。名物コーナー、歌の上手な芸能人との「歌唱対決」で宇多田ヒカルの「First Love」やMISIAの「Everything」を熱唱、鳥肌が立つほどのうまさに感極まって対決中のライバルまでが泣き出す始末だった。

この時の様子についてリンさんのマネージャーは、「収録スタジオの環境も音響もよく、リンは心ゆくまで歌えた」、「勝ち負けよりもいい歌を歌うことが大切だと考えていた」と述べ、本人は緊張というより興奮していたという。最高97点が出たことのあるカラオケ採点マシンでリンさんは96点を獲得しているが、今後記録更新に挑みたいと語っている。

最近は韓国勢が進出しているものの、外からみれば日本の芸能界は排他的な印象があり、海外芸能人の受け入れには厳しい。しかし、番組放送終了後、8番組の出演と10公演のオファーを受けたというリン・ユーチュンさんは、テレサ・テン、ビビアン・スー、F4などに続く日本で反響を呼ぶことのできる数少ない台湾人かもしれない。

リンさんは今年、中国語と英語のアルバムを出す予定だが、これに日本語曲を加えて日本向けにスペシャル・バージョンをリリースする計画だという。